食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04311360149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、リンの食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2015年7月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月28日、リン(phosphorus)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書(2015年6月30日採択、54ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、リンのDRVsを算定した。
2. NDAパネルは、出納試験(要因加算法を用いることができる場合におけるリンの体内からの損失量とリンの腸管吸収量)及びリンの摂取量と長期的な健康アウトカムに関する研究から得たデータを検討した。これらのデータは、リンのDRVsを設定するには不十分である、とNDAパネルは結論づけた。健常な成人の骨中のカルシウムとリンの比率(骨の外側に見られるリンの割合について補正したもの)に関するデータ、並びに白人成人における全身のカルシウム含有量及びリン含有量に関するデータにより、体内におけるカルシウムとリンのモル比は1.4:1から1.9:1の範囲であることが示される。NDAパネルは、リンの分画吸収率がカルシウムと比較して高いものの、吸収に利用可能な食事由来のカルシウム及びリンの実際の量を定量することはできないと考え、このため、全身におけるカルシウムとリンの比率をリンのDRVsの設定に用いた。
3. このデータ(訳注:体内におけるカルシウムとリンのモル比に関するデータ)は、平均必要量(Average Requirements: ARs)及び集団別参照摂取量(Population Reference Intakes: PRIs)を算定するには不十分であると考えられた。カルシウムのDRVsを根拠として、また、カルシウムとリンのモル比1.4:1~1.9:1を考慮に入れ、リンの量が算出された。NDAパネルは、(計算値よりかなり高い)西洋諸国における推定リン摂取量を考慮に入れ、目安量(Adequate Intakes: AIs) (※訳注)の設定に、この範囲の下限値(高いリン摂取量値をもたらすモル比1.4:1)を選択した。
4. 乳児(生後7~11か月)のAIは160mg/日、小児(訳注:1歳以上18歳未満)のAIは250~640mg/日である。成人のAIは、550mg/日である。妊娠期間中及び授乳期間中に発生するリンの代謝における適応性変化を考慮に入れ、妊婦及び授乳婦にも成人のAIが適用されると考えられた。
 ※訳注:目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。
 更新した本意見書に反映されたリンのDRVsに関する科学的意見書案に係る意見公募の結果についての技術的報告書(2015年7月15日承認、2015年7月28日公表、23ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/851e.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/4185.pdf
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