食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04310770507
タイトル スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)、生乳及び生乳を主成分とする乳製品の喫食に関連した微生物学的リスクに関するAECOSAN科学委員会の報告書を公表
資料日付 2015年7月20日
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分類2 -
概要(記事)  スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)は7月20日、生乳及び生乳を主成分とする乳製品の喫食に関連した微生物学的リスクに関するAECOSAN科学委員会の報告書を公表した(34ページ)。概要は以下のとおり。
1. スペインでは現在、直接摂取用の生乳(未処理乳)及び乳脂(訳注:一般的に「生クリーム」と呼ばれる)の販売は、欧州規則(EC)No.853/2004に定める全ての要件が遵守されていれば、規制及び禁止されていない。しかしながら、生産者から最終消費者へ、又は最終消費者へ直接販売する小売店への少量の生乳の直接販売は、政令640/2006によって禁止されている。
2. AECOSANは政令640/2006を変更する可能性について調査中であり、AECOSAN科学委員会は生乳及び生乳を主成分とする製品の喫食に関連した微生物学的リスクについての報告、具体的には (1) 生乳及び乳脂の販売(自動販売機などの代替販売方法を含む)、(2) 体細胞及び病原微生物に関する基準を遵守しない生乳による60日間以上熟成するチーズの製造、(3) 初乳に対する要件の3つの観点を考慮した報告書の作成を求められた。
3. AECOSAN科学委員会は作成した報告書に基づき、生乳は病原微生物を媒介する可能性があり、厳正な衛生規範を用いることでリスクは低減される可能性はあるが、完全には除去されることはない、と考える。殺菌は当該食品及びその副産物中の病原微生物の除去及び管理を確保する唯一の効果的な方法であることから、政令640/2006の第3条、第1項a)を変更せず、同項に記述される条件を維持することを推奨する。初乳の直接摂取に関しても同様に考えられる。
4. また、生乳で確認された微生物学的リスクは、自動販売機などの別の方法で販売される生乳に存在する可能性があることから、AECOSAN科学委員会は、摂取前に牛乳を必ず煮沸することを消費者に周知させる等の一連の予防的措置を定めることを推奨する。
 また、60日間以上熟成するチーズ中に病原微生物が残存する可能性は低いと考えられるが、その懸念を排除できない。この場合の安全性は基本的に、施設の衛生状況及び原材料である生乳の微生物学的品質のレベルによる。
5. 高リスク又は高感受性集団に属する消費者に対しては、生乳の摂取を避けることを推奨する、また、関連するリスク及び予防的衛生措置などについて適正な情報提供をする必要がある。
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)
情報源(報道) スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)
URL http://aesan.msssi.gob.es/AESAN/docs/docs/evaluacion_riesgos/comite_cientifico/LECHE_CRUDA.pdf
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