食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04290720105
タイトル 論文紹介:「重合体を用いた市販の食品接触材料中の銀ナノ粒子のキャラクタリゼーション及び溶出の可能性」
資料日付 2015年4月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Food Additives & Contaminants: Part A (Vol.32
,No.6
,2015年
, pp.1003~1011)に掲載された論文「重合体を用いた市販の食品接触材料由来の銀ナノ粒子のキャラクタリゼーション及び溶出の可能性(Characterisation and potential migration of silver nanoparticles from commercially available polymeric food contact materials)、著者Susana Addo Ntim(米国食品医薬品庁:FDA)ら」の概要は以下のとおり。
 食品接触材料(FCM)に含まれるナノ成分への消費者ばく露の可能性は、ナノマテリアルの食品中への溶出が関わっている。それ故、構成成分の物理化学的特性及び溶出の可能性を明らかにすることは、FCMの安全性を評価する上で重要なステップである。
 米国内または米国外で家庭用に購入された、銀ナノ粒子を含有する旨の強調表示がある多くの市販食品保存容器について評価した。製品は、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリフェニレンエーテルスルホン製で、全て銀を含有していた(ポリマー1kgあたり0.001~36mg)。銀の溶出については、食品に見立てた「擬似溶媒」として3%酢酸及び水を使用した場合を含む、様々な条件下で測定した。
 溶出試験においてサブppbレベルの低濃度の銀が検出された。一般的に表面からの脱離現象によって特徴付けられる傾向を示し、銀の溶出の大部分は、連続した3回のばく露のうち最初の1回で起こっていた。銀ナノ粒子は擬似溶媒中には検出されず、銀の溶出は、銀ナノ粒子表面の酸化により溶液中に溶出した銀イオンのみに起因することが示唆された。
 検出可能な銀ナノ粒子が存在しなかったことは、物理化学的観点からの予想と一致した。検査した製品については、FCMからの溶出を評価する現行のFDAガイダンスが適用できた。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) Food Additives & Contaminants: Part A
URL http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/19440049.2015.1029994#abstract
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