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資料管理ID syu04260660104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、ライチ果実が関係した疑似ウイルス脳炎の推定原因を発表
資料日付 2015(平成27)年5月15日
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概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は5月、アジア諸国におけるライチ果実が関係した疑似ウイルス脳炎の推定原因を発表した。概要は以下のとおり。
 CDCの月刊誌「Emerging Infectious Disease」2015年5月号に、「ライチが関係した疑似ウイルス脳炎のほぼ確実な毒性原因(Probable Toxic Cause for Suspected Lychee-Linked Viral Encephalitis )」と題する書簡が掲載されている。以下本文から。
 Paireau氏らは、ベトナム北部の児童に発生した急性脳炎の疑いが持たれる未解明の集団感染とライチ果実の収穫に、時間空間的相関があることを報じた。患者の臨床的・生物学的・免疫学的特徴は、ウイルス性病因を示唆していた。しかしながら、バングラデシュやインドでも発生しているライチが関係した急性脳障害は、同果実に含まれる植物性自然毒の摂取が原因であり、神経毒性L-アミノ酸ヒポグリシンの下位同族体であるα‐(メチレンシクロプロピル)グリシンの摂取によって生じたものであろう。
 ライチの類縁にあたるアキー果実もヒポグリシンが豊富で、栄養不良の児童がこれを摂取すると、用量依存性の中毒性低血糖脳症を誘発する。この症候群は、アキーを多食するジャマイカでよく知られており、2歳児から10歳児に多く、重度の低血糖症と代謝性アシドーシスを発症する。臨床病態としては、数時間から数日の間に頭痛・口渇・発汗・嘔吐・嗜眠・発作・昏睡・死が生じる。患者は軽度から中程度の発熱をし、嘔吐は発症しないこともある。グリコーゲン/グルコースの体内蓄積量が少ない栄養不良児がアキーその他のムクロジ科果実(ライチ、ランブータン、リュウガン等)の未成熟仮種皮(aril)を多量に摂取すると、ほぼ確実に中毒性低血糖症候群にかかる。
 児童が重度のムクロジ科果実中毒にかかると血中グルコース値が著しく低下するので、手指穿刺による血中グルコース検査が疑似症例を特定するための迅速かつ簡便な検診手段となる。グルコースの静脈投与が治療の第一選択肢で、同時にグルコース、血清アミノトランスフェラーゼ及び血清クレアチニンの値を連続監視する。体液、電解液、グルコース及びpHバランスの回復が補助的治療の目標となる。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/21/5/14-1650_article