食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04260530294
タイトル 世界保健機関(WHO)、鳥インフルエンザウイルスによる感染情報を更新(5月1日付)
資料日付 2015年5月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は、5月1日現在の鳥インフルエンザウイルスによる感染情報を更新した。概要は以下のとおり。
1. A(H5N1)ウイルスによる感染状況
 2003年以降2015年5月1日までに、16か国から同ウイルスによる確定症例計840人の届出があり、このうち447人が死亡している。前回(3月31日)の更新以降エジプト(13人)と中国(1人)から新たに計14人の届出があり、うち1人が死亡した。
 エジプトの感染者13人の年齢は3歳~58歳(中央値31歳)で、10歳未満が23%を占めている。また女性患者の比率が若干高い。死者は1人だけで、ほかは全員回復し退院した。全員家きんとの接触歴があり、入院した。
 インフルエンザウイルスは全て時間とともに変異するものであるが、これまでのラボ検査では、患者や患鳥から分離したウイルスに遺伝子の大きな変化は認められない。
 同国の確定症例数は、2014年12月以降4か月連続で各月とも世界最高数を記録したが、感染集団の特徴は過去数年と基本的に変わらず、女性が男性よりも多く、10歳未満がほぼ1/3を占めている。また死者の比率(特に児童)が他の諸国に比べて低い点も従来と変わらない。
 これ以前の5か月間に比べると、確定症例数が減少しているが理由は不明。要因は幾つかあると見られ、例えば家きんの集団感染が減ったこと、リスクに対する公衆衛生意識が高まったことや季節的な要因がある。死者の比率が他国よりかなり低いのがエジプトの特徴で、特に児童の比率が低い。
 中国の感染者は1人で、前回2人が感染した雲南省だった。回復しており、家きんとの接触歴は不明。
2. その他のA(H5)亜型ウイルスについて
 国際獣疫事務局(OIE)の情報によれば、このところA(H5N2)、A(H5N3)、A(H5N6)、A(H5N8)といった他のA(H5)亜型ウイルスが欧州、北米及びアジアの家きんから検出されている。どれもヒトを発病させる潜在力を持つとみられるが、A(H5N6)以外にはこれまでのところ感染者が出ていない。
3. A(H5)ウイルスに関する全般的公衆衛生リスク評価
 上記の届出があった症例はいずれも散発的症例とみられ、両国では当該ウイルスが定着し、循環していることが知られている。インフルエンザウイルスが家きんに循環している状況下では、家きんが感染したり環境が汚染されている場合、接触したヒトの散発的な感染や小規模クラスターでの感染が常に生じ得るため、今後も発生が予想される。
 本年3月エジプトを視察した共同視察団の報告書は以下のURLから入手可能。
http://www.emro.who.int/egy/egypt-news/upsurge-h5n1-human-poultry-cases-may-2015.html
4. A(H7N9)による中国の感染状況
 これまでに657人の確定症例があり、うち261人が死亡している。感染者の大半は、生きた家きんや汚染された環境(家きん市場等)との接触歴がある。患者から分離したウイルス株に遺伝子上の大きな変化は見られない。これまでの情報では、同ウイルスはヒトからヒトへは容易に伝播しないことが示唆されている。公衆衛生上のリスクに変更点はない。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_HA_interface_1_May_2015.pdf?ua=1
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