食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04250970149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料中のニッケルの存在に係る動物衛生、公衆衛生及び環境へのリスクに関する科学的意見書を公表
資料日付 2015年4月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月20日、飼料中のニッケル(nickel: Ni)の存在に係る動物衛生、公衆衛生及び環境へのリスクに関する科学的意見書(2015年3月31日採択、76ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、飼料中のNiの存在に係る動物衛生、公衆衛生及び環境へのリスクを評価した。飼料中のNiの存在は、天然発生源及び人為的発生源によって生じる可能性がある。さらに、金属ニッケルが飼料原材料の製造における触媒として使用されるため、特定の飼料原材料は、金属ニッケルを含有している。
2. 様々な動物種のNiの推定ばく露量と、特定された無毒性量(NOAELs)及び最小毒性量(LOAELs)との間に認められた差異(訳注:推定ばく露量がNOAELsやLOAELsより低かったこと)を根拠として、CONTAMパネルは、牛、豚、ウサギ、アヒル、魚類、イヌ、鶏、馬、めん羊、山羊及び猫に対する飼料を介したNiのいかなる有害影響の可能性も低いと結論づけた。
3. 動物由来食品中のNiの存在に起因するヒトの健康リスクの評価について、CONTAMパネルは、動物由来食品のみを検討した場合の平均的な人口集団におけるNiに対する現行レベルの慢性ばく露量は、若齢の人口集団とりわけ「幼児(Toddlers)」(※)において潜在的な懸念である可能性があると結論づけた。ばく露量が多い人口集団(95パーセンタイル値)においては、この懸念は、「その他の小児(Other children)」(※)の年齢区分にまで及ぶ。食事経由の急性ばく露量に関して、CONTAMパネルは、Niに感受性の高い人が動物由来食品の摂取により湿疹性のびまん性発赤を示す皮膚反応を起こすリスクがあると結論づけた。したがって、特にNiへの食事経由ばく露量が多い年齢区分において、Ni へのヒトの食事経由ばく露量に対する動物由来食品の寄与率を過小評価しないことが望ましい。
4. 動物用飼料中のNiの存在に起因する糞尿から環境へのNiの放出は、農業用土壌又は環境に堆積するNiの大きな要因ではない。

※訳注:「ばく露評価におけるEFSAの包括的欧州食品摂取データベースの利用に関する手引書」によると、「幼児」の年齢区分は生後12か月以上35か月以下、「その他の小児」の年齢区分は生後36か月以上9歳以下。当該手引書は、以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2097.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/4074.pdf
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