食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04250650475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、国内で発生したE型肝炎症例のウイルス感染源及び7つの食品グループのウイルス汚染率等に関する評価報告書を公表
資料日付 2015年4月24日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は4月24日、リファレンス・ジャーナルNo.13において、国内で発生したE型肝炎症例のウイルス感染源、豚の糞尿処理によるウイルス力価低減効果及び7つの食品グループのウイルス汚染率に関する評価報告書を公表した。
 ここ数年間に国内発生型の数人のE型肝炎患者と高い血清抗体陽性率が報告されている。考えられる感染源は豚肉製品もしくは環境汚染された食品の喫食である。調査の目的は、食品検体のE型肝炎ウイルス(HEV)汚染率の評価及びより汚染率が高いと考えられる豚肉製品の評価だけでなく、環境の汚染源として豚の糞尿の評価をすることである。
 HACCPプランにおけるウイルスリスクを決定する枠組において、2011年に国際的に流通している食品から収集された440検体について汚染率の大規模な検査が行われた。検体には二枚貝、果実、野菜、ハーブとスパイス、加工用の水、調理済食品、豚肝臓のソーセージ(Figatelles)などが含まれている。HepatitisE@ceeramToolsキットがリアルタイムPCRによる検出に使用された。検体は、ノロウイルスGⅠ、GⅡ及びA型肝炎ウイルス(HAV)についても検査された。様々な処理をした糞尿におけるウイルス持続性を評価するため、HEV陽性の3か所の飼育場から豚の糞尿の調査も行われた。
 HEVの検査結果は汚染率0.9%で、豚肝臓のソーセージ2検体(4検体中)、コショウとローリエの粉それぞれ1検体(230検体中)が陽性であった。440検体でのノロウイルスGⅠ、GⅡ及びHAVの汚染率はそれぞれ、2.95%、8.6%、0.45%であった。未処理の豚の糞尿に関しては、検体の67%がHEV陽性であった。処理された豚の糞尿でも27%がHEV陽性であった。陽性検体の内訳は、30%が堆肥化処理、50%が乾燥処理、5.6%が嫌気性消化処理したものであった。汚染の程度はいずれも低かった。
 国内で発生したE型肝炎の感染源、及び食品検体汚染の可能性がある発生源を調べるために、様々な食品検体のHEV汚染率を今回初めて調査した。その結果、食品検体中のHEV汚染率はHAVのそれと同程度であった。処理された豚の糞尿の散布がHEVリスクのある農法であるとは考えられない。豚肉製品以外の食品は汚染源にはならないと考えられる。この調査はE型肝炎患者の感染源を評価し、国内のHEV感染を予防するために有用であると考えられる。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/sites/default/files/documents/ER13-CahierComplet.pdf
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