食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04230640105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、遺伝子組換え(GE)リンゴ及びバレイショの安全性を追認
資料日付 2015年3月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は3月20日、遺伝子組換え(GE)リンゴ及びバレイショの安全性を追認した。概要は以下のとおり。
 FDAは本日2品種のGEリンゴ(Okanagan Specialty Fruits
, Inc.開発)と6品種のGEバレイショ(J. R. Simplot Company開発)に係る評価を終え、安全性と栄養価の点で、いずれの品種も遺伝子組換え前の従来品種と同等であるとの結論に達した。
 当該リンゴは「Arctic Apples」の登録商標名で知られ、褐変を生じさせる酵素の量を減らすことで、切り口や打撲部位が褐変しにくくなる遺伝子組換えがなされている。
 一方バレイショの登録商標名は「Innate」で、やはり特定の酵素量を減らすことで打撲に起因する黒斑が生じにくくなっている。のみならず、アスパラギンというアミノ酸の一種と還元糖の量とを減じることより、アクリルアミドの生成量が抑えられるようになっている。アクリルアミドは、揚げ物などの高温加熱調理時に特定の食品中に生成される化学物質で、げっ歯動物において発がん性のあることが分かっている。
 GE作物由来食品は、従来の交配法による植物由来食品と同様の法的基準に従わなければならない。GE作物由来食品の開発者が関係法規を遵守できるよう、発売開始前にFDAの任意相談協議プロセスを活用するよう奨励されている。両社は、この相談協議プロセスの一環として安全性及び栄養評価書(safety and nutritional assessment)の概要書を提出していた。相談協議プロセスでは、分子変化特性や従来品種と比較した栄養組成の違いなど、企業側が提出した情報が精査される。この案件別安全性評価(evaluation)は、食品の安全性に関する問題点を販売前に解決するために行われる。
 上記GE品種に由来する食品の安全性に関して、現時点でFDAには付加的な質問事項がない。販売する食品の安全性を担保し、関連法規・諸要件を遵守することは常に企業側の責務である。特定の状況下においては、従来品種と異なる当該リンゴ及びバレイショの特性を消費者に開示しなければならない事態もあり得る。両社は、ラベル表示要件に関してFDAに相談するよう奨励される。
 訳注:本決定に先立ち、農務省の動植物検疫局(APHIS)は2014年11月、環境影響評価結果を基に当該バレイショを規制対象から除外し、米国内での栽培を許可している。今回FDAの食品安全性評価の結果が出たことで、栽培だけでなく食品としての販売にも道が開けた。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm439121.htm
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