食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04200520328
タイトル 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)、欧州、米国、中東における高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)集団発生に関する最新の評価結果を公表
資料日付 2015年2月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)は2月3日、欧州、米国、中東における高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)集団発生に関する最新の評価結果を公表した。概要は以下のとおり。
1.ドイツ
 前回のDEFRAによる予備評価(2014年12月23日)の公表以来、ドイツでは、新たに3例のHPAI H5N8集団発生が報告された。1例はロストック動物園(メルケンブルク=フォアポエルン州)のシュバシコウで発生し、39羽の殺処分を含む防疫措置が取られた。現在、疫学調査が行われている。1月には、同じメルケンブルク=フォアポンメルン州で他の2例が報告された。いずれも自家飼育(最大飼育数200羽及び100羽)の鳥類での発生であった。さらに、鳥インフルエンザH5N8ウイルスに感染した野鳥(捕獲したもの又は発見時に死亡していたもの)も新たに報告された。それらは、カモメの一種(ニーダーザクセン州:21014年12月に七面鳥及びアヒルでの鳥インフルエンザ集団発生が報告された)及びマガモ(チューリンゲン州)である。
2.ブルガリア
 ブルガス市地域で、HPAI H5N1ウイルスの野鳥への感染が報告された(死亡していたニシハイイロペリカン)。欧州連合(EU)域内では、2010年以来初めてのHPAI H5N1集団発生である。
 2010年に中央アジアの野鳥で報告された集団発生との関連性の決め手となる、ウイルスの塩基配列決定の結果が間もなく明らかになる予定である。
3.イスラエル及びパレスチナ
 家きんでのHPAI H5N1集団発生が新たに報告された(鳥インフルエンザH5は、パレスチナでのみ確認)。ハイファの家きんで2例(七面鳥及びブロイラー)が、また、ヨルダン川西岸地区の七面鳥及び採卵鶏で2例報告された。
4.米国
 米国では、引き続き鳥インフルエンザの発生が報告されている。最初のHPAI H5N8集団発生は、カリフォルニア州の七面鳥で報告された。それ以前に、オレゴン州の自家飼育家きんでHPAI H5N8が、ワシントン州の自家飼育家きんでHPAI H5N2が報告された。その他にも、HPAI H5N8集団発生が4例報告された(カリフォルニア州で2例:オカヨシガモ及びコガモ、ユタ州のアメリカヒドリで1例及びアイダホ州のマガモで1例)。
 さらに、サーベイランスを強化して行った結果、ワシントン州のコガモでHPAI H5N1集団発生が1例報告された。米国におけるHPAI H5N1の初めての報告例であるが、現在感染が拡大している他のHPAI H5N1ウイルスとは明確に区別される。遺伝子解析の結果、このウイルスは、既に米国で特定されたHPAI N5N8ウイルスのユーラシア系統H5遺伝子及び北米低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)ウイルスの野鳥系統N1遺伝子との間で再集合したウイルスであると判明しているのが、その理由である。
 このことにより、2014年後半に、太平洋飛来ルートを飛来する野鳥がユーラシア系統の鳥インフルエンザH5N8ウイルスに感染したことにより、当該ウイルスと北米系統ウイルスとの混合が生じ、その結果、HPAI H5N2ウイルス及び今回の米国およびカナダで検出されたHPAI N5N1ウイルスの出現につながったと示唆される。
5.結論
 HPAI集団発生がEU全域で続いていること、それらの地理的特徴及びタイムラインを考慮すれば、感染野鳥との間接的な接触が感染原因である可能性が高い。したがって、英国でさらなる集団発生が起こる可能性は、今後に向けて高まると考えられる。
 ドイツ、ブルガリア、中東又は米国における集団発生による直接的リスクが大きく高まることはない。しかし、英国の家きん飼育者及び担当獣医師に対しては、引き続き警戒が求められる。
 「欧州、米国及び中東における高病原性鳥インフルエンザ集団発生に関する最新の評価結果」(2015年1月28日付、5ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://www.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/401016/poa-h5n8-hpai-europe-america-mid-east.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
情報源(報道) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
URL https://www.gov.uk/government/publications/highly-pathogenic-avian-influenza-europe-america-middle-east
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