食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04130230164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、7~69歳のオランダ住民のアクリルアミド、硝酸塩及びオクラトキシンAの摂取に関する報告書を発表 |
資料日付 | 2014年10月9日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は10月9日、7~69歳のオランダ住民のアクリルアミド、硝酸塩及びオクラトキシンA(OTA)の摂取に関する報告書(54ページ、英語)を発表した。概要は以下のとおり。 1.方法:オランダ国民栄養調査(DNFCS)と食品中濃度のデータから食事由来暴露量を計算した。DNFCSは2007年から2010年の3年にわたり連続しない2日間の食事思い出し調査を行った。 食品中濃度データについては、アクリルアミドは2006年及び2007年のデータ、硝酸塩は2007年から2010年のデータ及びOTAは2002年から2006年のデータを使用した。検出限界未満の検体については、検出限界値の半分の値とした。 食事曝露評価では、子供(7~15歳)1 ,296人、成人(16~69歳)2 ,523人の2回分の食事(7 ,638食)データを基に、モンテカルロ法を使用し算出した。 2.暴露量及びリスク評価データは以下のとおり。 1)アクリルアミド 暴露源について、子供では、フレンチフライが42%、ポテトチップス14%、ビスケット9%、クッキー8%、ダッチスパイスケーキ7%、成人では、フレンチフライ32%、コーヒー26%、ポテトチップス11%、ダッチスパイスケーキ7%であった。 ・各パーセンタイルの暴露量 子供 P50、P95、P99は各々0.6、1.4、2.1(μg/kg 体重/日) 成人 P50、P95、P99は各々0.3、0.9、1.4(μg/kg 体重/日) ・神経毒性の安全性マージン(MOS、ラットにおける神経組織の形態変化の無毒性量(NOAEL)である0.2mg/kg体重/日を使用) 子供 P50、P95、P99で各々333、143、95 成人 P50、P95、P99で各々667、222、143 ・発がん性の暴露マージン(MOE、ラットにおける乳腺腫のBMDL10である0.3mg/kg体重/日を使用) 子供 P50、P95、P99で各々500、214、143 成人 P50、P95、P99で各々1 ,000、333、214 2)硝酸塩 ・各パーセンタイルの暴露量 子供 P50、P95、P99は各々1.2、2.0、2.6(mg/kg 体重/日) 成人 P50、P95、P99は各々0.9、1.8、2.4(mg/kg 体重/日) ・一日摂取許容量ADI(3.7 mg/kg 体重/日)を超過した人口比率は子供で0.04%、成人で0.03% 3)オクラトキシンA ・各パーセンタイルの暴露量 子供 P50、P95、P99は各々72、166、235(ng/kg 体重/週) 成人 P50、P95、P99は各々54、122、171(ng/kg 体重/週) ・耐容週間摂取量TWI (120 ng/kg 体重/週)を超過した人口比率は子供で15.6%、成人で5.4% 3.結論 ・アクリルアミドの暴露評価の結果は、2005年及び2006年に測定したアクリルアミド濃度を使用したため、また、食品中のアクリルアミド量の低減策が実施されてきたために、多く見積もり過ぎた可能性が非常に高い。暴露評価を精緻化(refine)するため、さらに最新のアクリルアミド濃度のデータが必要である。 しかしながら、暴露量は、結果として非常に低い暴露マージンを生じた。RIVMは、さらに最新のアクリルアミド濃度を使用しても、暴露マージンが大きく上昇するとは予想しない。今回の結果は、アクリルアミドが低い暴露マージンであることを考慮して、引き続きリスク管理の優先順位が高いことを示す。 ・硝酸塩のADIを超えた集団のパーセントに基づき、食事由来の硝酸塩の暴露に関連した7~15歳及び16~69歳のオランダ住民の健康リスクは無視できるほど小さい(negligible)。しかしながら、いくつかの食品中の硝酸塩濃度のデータはかなり以前のデータである及び主な食品では検体数が非常に限られている。したがって、RIVMは、すべての関連する暴露源の最新データについて、測定した濃度が実際に暴露している人々の暴露を示すに十分な数が利用可能になるよう推奨する。 ・両方の集団でOTAのTWIを超えていたが、健康リスクがあるかどうか断定できない。OTAの暴露量を算出するのに使用した濃度のデータの質は断定するには不十分である。暴露量がTWIよりも桁違いに下回る場合のみ、健康リスクの可能性の確率が無視できるほど小さいといえるが、今回の結果はこれに当てはまらない。スーパーマーケットでの購入及び摂食する食品の加工係数(processing factor)を作成するとともに、食品中のOTA濃度を測定し、評価を精緻化(refine)することを推奨する。 報告書は以下のURLから入手可能。 http://www.rivm.nl/dsresource?objectid=rivmp:261750&type=org&disposition=inline&ns_nc=1 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
URL | http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2014/oktober/The_intake_of_acrylamide_nitrate_and_ochratoxin_A_in_people_aged_7_to_69_living_in_the_Netherlands |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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