食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04120560303 |
| タイトル | 米国農務省動植物検疫局(APHIS)、未認可遺伝子組換え(GE)コムギの露見事案について調査経緯を発表 |
| 資料日付 | 2014年9月26日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 米国農務省動植物検疫局(APHIS)は9月26日、未認可の遺伝子組換え(GE)コムギをめぐる新旧事案について調査経緯を発表した。概要は以下のとおり。 昨年オレゴン州の農家の畑でGEコムギが見つかり、APHISが徹底的かつ科学的に微細にわたる調査を行った結果、GEコムギの存在は単発性の事案と考えられるとの結論に至った。当該コムギはモンサント社が開発したもので、ラウンドアップの名で知られるグリホサート農薬に耐性である。 APHISは全ての手がかりを精査し調査を完了した。販売されているGEコムギは存在しないとの確証が得られた。個人情報や企業秘密を編集処理した調査結果報告書を本日発表した。 またこの件とは別に、かつて許可を受けていたモンタナ州の試験圃場施設でもGEコムギが生育しているのが見つかったため、規制上のコンプライアンス問題について調査を開始した。2000年から2003年にかけてモンタナ州ハントリー(Huntley)にあるモンタナ州立大学の南部農業研究センターでは、APHISの許可を得てGEコムギの圃場試験を行っていた。遺伝子検査の結果、このコムギと上記のオレゴン州のものには著しい相違が見られた。 これまでAPHISは、GEコムギのいかなる品種についても規制を解除していないため、米国には販売又は商業目的で生産されているGE品種は存在しない。またこれら2種のコムギに見られる遺伝子特性については、食品医薬品庁(FDA)が2004年に安全性評価を終え、食品安全上の懸念はないと表明しているため食品安全上の問題はない。 1. オレゴン州の事案調査概要 2013年5月3日に発見されて以来10か月にわたる調査を行い、小麦農家、穀物倉庫業者、作物コンサルタント及び小麦研究者と291回の面談を通じて数千ページに及ぶ証拠を収集・精査した。またオレゴン州の当該圃場で栽培された同じ認定種子を売買した企業から100点以上のサンプルを集めた。 調査の結果、本事案は単発的な事象と考えられ、GEコムギが販売された形跡は皆無だった。調査で得た情報は、重要情報を貿易相手国に提供し、海外市場が閉ざされないようにするために役立った。全ての手がかりを精査したが、当該コムギがなぜ農家の畑で生育していたのか、理由の解明には至らなかった。またこのコムギは商用品種ではないことも判明した。むしろ遺伝子特性的には、小麦品種改良計画を代表するような特徴が見られた。 調査報告書(全12 ,842ページ)は、個人情報や企業秘密にかかわる部分を編集処理してあり、次のサイトで入手できる。 http://www.aphis.usda.gov/foia/efoia.php 2. モンタナ州の事案調査概要 APHISは2014年7月14日、モンタナ州立大学の南部農業研究センターでGEコムギらしいものが生育しているのが見つかったとの一報を受けた。2000年から2003年にかけて同施設では、圃場試験の一環としてモンサント社と研究者らが共同でGEコムギを栽培していたことがある。これはAPHISの許可の下に行われたものである。 APHISは、規制上のコンプライアンス問題について直ちに調査を開始し、同センターから当該コムギのサンプルを採取した。ラボ検査の結果、遺伝子組換えを受けており、ラウンドアップ耐性であることが判明した。更に遺伝子検査により、上記のオレゴン州のGEコムギとは起源が異なることも分かった。 同研究施設になぜGEコムギがあったのか、原因の究明を中心に現在調査を進めている。同施設のGEコムギは、今回見つかったものも2000年～2003年のものも、流通経路に乗せるための許可を受けておらず、種子も販売されていない。調査が終わり次第、更に詳しい情報を提供する。 3. 今後の対応 モンタナ州事案の調査を進めつつ幾つか補足的な方策を講じ、圃場試験を実施中、ないし最近実施していた他の施設でも、故意によらずGEコムギが生育していないか確認を進める。また2014年に作付けした圃場試験場を査察するなどして、試験実施者が自生植物(前回の収穫後に生育した植物)の監視・除去に係るAPHISの要件を遵守するよう指導する。更に2012年と2013年に作付けしたGEコムギの圃場試験場でも、収穫後の自生植物監視状況を査察する。そのほかGEコムギに係る事案がこれ以上生じないよう、圃場試験に関する要件や試験場の査察頻度等、他の方策についても検討を進めていく。 |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | 米国 |
| 情報源（公的機関） | 米国農務省動植物検疫局(APHIS) |
| 情報源（報道） | 米国農務省動植物検疫局(APHIS) |
| URL | http://www.aphis.usda.gov/newsroom/2014/09/pdf/ge_wheat.pdf |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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