食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04110590500 |
タイトル | スペイン農業食料環境省(MAGRAMA)、「人獣共通感染症及び薬剤耐性に関する報告書」を公表 |
資料日付 | 2014年9月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | スペイン農業食料環境省(MAGRAMA)は9月16日、「人獣共通感染症及び薬剤耐性に関する報告書2012年」(スペイン語、80ページ)を動物衛生警戒システム(Red de Alerta Sanitaria Veterinaria:RASVE)で公表した。薬剤耐性についての概要は以下の通り。 1. サルモネラ属菌の薬剤耐性 細菌性疾患の治療用に長期にわたり動物用医薬品に使用されてきたアンピシリン、スルホンアミド及びテトラサイクリンなどの抗菌性物質への耐性は、特に豚で高かった。 シプロフロキサシンへの耐性は、肉用鶏のサルモネラ属菌で最も高かった。 セファロスポリンへの耐性は、豚のサルモネラ属菌からのみ検出された。 異なる宿主から分離されたサルモネラ属菌株間の表現型の相違は、特にフルオロキノロンでみられ、より多く投薬された動物群及び異なる生産チェーンにおける投薬方法の相違を反映すると思われる。 2. カンピロバクターの薬剤耐性 2009~2011年の家きんにおけるフルオロキノロンへの耐性レベルは高く、カンピロバクター感染症の20~30%が家きん肉の取扱い、調理及び喫食に起因すること、家きんの50~80%がカンピロバクター属菌を保菌すると推定されることから懸念される。 一方、カンピロバクター症の治療に一般的に用いられるエリスロマイシンへの耐性は、畜産においては低く保たれている。 3. 大腸菌の薬剤耐性 牛に由来する大腸菌の耐性レベルは、家きんや豚において見られたものより低かった。 豚由来の分離株はストレプトマイシン、スルホンアミド及びテトラサイクリンへの耐性レベルが最も高かったのに対し、肉用鶏で耐性が最も高かったのはアンピシリン、シプロフロキサシン及びナリジクス酸であった。 クロラムフェニコール及びゲンタマイシンへの耐性は、全ての動物で比較的低かった。 4. 腸球菌の薬剤耐性 エリスロマイシン(マクロライド)への耐性は、Enterococcus faeciumにおいてもE. faecalisにおいてもすべての検体採取された動物(家きん、豚及び一部の牛)で高く、エリスロマイシンは重大な薬物耐性と考えられ、またヒトの感染症の治療での使用が一般的であるため懸念される。異なる動物種間の耐性株の割合の相違は、より多く投薬された動物群の反映とみられる。 アンピシリンへの耐性は、特にE. faecalisではすべての動物種においてあまりみられず、家きん由来のE. faeciumで36.1%が報告されたのみである。 動物用医薬品におけるアボパルシン及びヒトへのバンコマイシンの使用による交差耐性の出現のためにアボパルシンは禁止された。スペインの動物の菌株の多くはバンコマイシンへの耐性を呈さず、唯一、家きんからのE. faecalisの1.6%のみでバンコマイシン耐性が検出された程度と稀であり、現在のところ耐性を引き起こす遺伝子vanAを保有するE. faeciumの検出がより多い。 当該報告書(スペイン語、80ページ)は以下のURLから入手可能。 http://rasve.magrama.es/Recursos/Ficheros/Historico/00_Informe%20de%20Zoonosis%20y%20RAM%202012.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | スペイン |
情報源(公的機関) | スペイン農業食料環境省(MAGRAMA) |
情報源(報道) | スペイン農業食料環境省(MAGRAMA) |
URL | http://rasve.magrama.es/RASVE_2005/Rasve.aspx?IDNO=689 |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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