食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04110400314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、紙ナプキン及び食品包装などに使われるインク中の第一級芳香族アミン類に関するFAQを公表
資料日付 2014年8月28日
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分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は8月28日、紙ナプキン及び食品包装などに使われるインク中の第一級芳香族アミン類(PAAs)に関するFAQを公表した(2014年8月2日付け、BfR FAQ)。概要は以下のとおり。
 紙ナプキン及びその他の食品用包装紙には第一級芳香族アミン類(PAAs)が含まる場合がある。一部のPAAsには発がん性及び遺伝子に対する有害な作用があると懸念される。これらの物質は、食品との長期間の接触を経てヒトが摂取する場合がある。BfRは、発がん性物質に分類されるPAAsについては、食品への移行に関する基準を確認しておくことを助言する。
Q1:PAAsとは何か?
A1:化合物の一種で、アニリンとも呼ばれるアミノベンゼンが代表的な物質である。PAAsは、アゾ色素などの特定の着色剤の製造などに使用される。影響が懸念されるのは、オレンジ、赤及び黄色の色域である。
Q2:PAAsはどのように食品へ移行するのか?
A2:紙ナプキンを、食品を提供するため又は包むために使用する場合に、印刷が食品に長期間接触する可能性があり、その結果、残留するインクが食品へ移行すると考えられる。食品を紙製の包装で長期保存する場合にも同様のことが当てはまる。
Q3:PAAsにより、消費者に対する健康上のリスクはあるのか?
A3:PAAsの一部はヒトに対する発がん性があることが分かっている。多色刷り印刷の紙ナプキン、パンの袋及びその他の食品包装などは、PAAsが食品へ移行した場合に、懸念される健康影響が考えられる。
Q4:食品に接触する材料及び物質中のPAAsについて、食品への移行に関する基準値はあるのか?
A4:欧州連合(EU)では、プラスチック製品からのPAAsの移行に関する検出限界値は0.01mg/kg食品である。この基準値は、他の材料からのPPAsの移行にも適用される。
Q5:BfRの助言は?
A5:BfRは、PAAsの食品及び食品模擬物質への移行検出限界値を、現在の5分の1の0.002mg/kg食品又は食品模擬物質に変更することを提言する。この提言は、現在、義務要件に関する規則の改正案(インク規則)で取り上げられている。
Q6:消費者がすべきことは?
A6:BfRの提言は、主として管理当局及び生産者向けのものである。消費者は、日用品に関する「インク規則」が発効するまでの間、不安を感じる場合は、黄色、オレンジ及び赤の色域が印刷された紙製の包装及び紙ナプキンに食品を包んで長期間保存することは避けるべきである。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/fragen-und-antworten-zu-primaeren-aromatischen-aminen-in-druckfarben-fuer-papierservietten-und-lebensmittelverpackungen.pdf
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