食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04110200149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ポリビニルアルコールのエタノールへの溶解度について外部委託した科学的報告書を公表
資料日付 2014年9月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月11日、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol in ethanol)のエタノール(ethanol)への溶解度について欧州委員会(EC)の共同研究センター(JRC)の健康・消費者保護研究所(IHCP)に外部委託した科学的報告書(2014年6月26日受理、20ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 委員会規則No 231/2012で報告されている溶解度のデータを更新するため、食品添加物E 1203(ポリビニルアルコール:PVA)の溶解度試験を行った。現在報告されているPVAの溶解度について調べるJRC(EC内の総局の1つ)による支援は、EFSAによって要請された。
2. 飽和実験に基づく手法が、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)の指標及び経済協力開発機構(OECD)の試験ガイドラインに基づいて開発された。さらに感度の高い比色定量法(colorimetric quantification)が、PVAの確認方法として開発された。手法の妥当性は、規則(EU) 231/2012に記載されている4種類の他の食品添加物を試験することによって確認された。加水分解度(86.5~89%)及び粘度(4.8~5.8mPa.s)の証明書付きの市販の食品等級PVAのエタノール(純度99.8%以上)中における溶解度を測定した。
3. 食品等級PVAの溶解度は、溶質(PVA)1部を溶かすに要する溶媒(エタノール)量が約10の6乗(100万)部 (JECFAによると、この値は「ほとんど溶けない又は不溶性(practically insoluble or insoluble)」とみなされる) であることが判明した。類似した加水分解度(87~89%)及び粘度(5.2~6.2mPa.s)の分析等級PVAが試験され、これも溶質1部を溶かす溶媒量として10の6乗(100万)部の溶解度値になった。純度96%のエタノールを用いた試験を実施することによってPVAの溶解度に対するエタノール純度の影響も評価され、水性内容物が多いため、溶解度のわずかな増加(溶質1部を溶かす溶媒量として3×10の5乗(30万)部以上)を示す結果がでた。
4. 溶解度試験によって、PVA又はエタノールの種類を問わず、JECFAのガイドラインに基づく「ほとんど溶けない又は不溶性」の尺度に相当する、溶質1部を溶かす溶媒量として10の6乗(100万)部の溶解度値が示された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/660e.pdf
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