食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04110190305
タイトル 欧州連合(EU)、知見不足により評価できなかったモンタン酸エステル類(E 912)を認可リスト等から削除
資料日付 2014年9月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州連合(EU)は9月11日、知見不足により評価できなかったモンタン酸エステル類(montan acid esters)(E 912)を認可リスト等から削除するため、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1333/2008の附属書II及び委員会規則(EU) No 231/2012の附属書を一部改正する委員会規則(EU) No 957/2014を官報で公表した。概要は以下のとおり。
1. モンタン酸エステル類(E 912)は、規則(EC) No 1333/2008の附属書IIに従ってかんきつ類、メロン、パパイヤ、マンゴー、アボカド及びパイナップルの表面処理用の光沢剤として認可されているワックス類である。
2. 欧州食品安全機関(EFSA)は2012年2月15日、モンタン酸エステル類(E 912)に関する科学的データの公募を開始し、利害関係者及び関係機関に2012年6月1日までに必要なデータの提出や知見の提供を行うよう呼びかけた。
3. EFSAは2013年6月7日、食品添加物としてのモンタン酸エステル類(E 912)の再評価に関する科学的意見書を出した。この意見書では、モンタン酸エステル類のトキシコキネティクス(訳注:毒性試験における全身的暴露の評価)及び生殖発生毒性に関して利用可能なデータがないと述べられた。モンタン酸エステル類の短期及び亜慢性毒性、遺伝毒性並びに慢性毒性及び発がん性に関する利用可能なデータは、限られていた。用途に関するデータは提出されなかった。EFSAは、これらの制限に基づき、食品添加物としてのモンタン酸エステル類を評価することはできないと結論づけた。
4. 規則(EU) No 257/2010の第6条の第5項は、特定の食品添加物の再評価を完了するために必要な知見が、設定されている期限内に、利害関係を有する事業者及びその他の利害関係者からEFSAに提出されない場合において、規則(EC) No 1333/2008の第10条の第3項で定められている手順に従い、認可されている食品添加物のEUリストから当該食品添加物を削除することができると規定している。これに伴い、本食品添加物の規格も規則(EU) No 231/2012から削除することが望ましい。
5. したがって、最新の科学的根拠がない結果、認可されている食品添加物のEUリストへの収載は、もはや正当化できないため、モンタン酸エステル類(E 912)を当該リストから削除することにより規則(EC) No 1333/2008の附属書II及び規則(EU) No 231/2012の附属書を一部改正することが望ましい。
 以上の経緯及び観点から、委員会規則(EU) No 957/2014に基づき、規則(EC) No 1333/2008の附属書II及び規則(EU) No 231/2012の附属書を一部改正することになった。委員会規則(EU) No 957/2014は、官報掲載の20日後に発効するが、それ以前に合法的に販売されているモンタン酸エステル類(E 912)含有食品は、在庫がなくなるまで販売することができる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32014R0957&from=EN
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。