食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04100560508
タイトル スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)、ビスカヤ県における疫学的監視報告書2013年を公表
資料日付 2014年8月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)は8月25日、バスク州北西部のビスカヤ県厚生局によるビスカヤ県における疫学的監視報告書2013年を公表した。
 本報告書は微生物学的情報システム(Sistema de Informacion Microbiologica:SIM)に提出したデータを収集したもの。概要は以下の通り。
1. 件数増加
(1) カンピロバクター
 2013年に感染性胃腸炎の原因としてSIMに最も多く報告された微生物であった。分離株は743株で、2012年(分離株605株)から22%増加した。
(2) リステリア
 分離株20株、発生率は人口1万人あたり1.73人で、65歳以上の高齢者では1万人あたり3.94人に増加する。2004年以降増加傾向にあり、人口の高齢化、また、リステリア症の発生に寄与するその他の疾患(がん、肝臓疾患及びその他の免疫抑制を引き起こす慢性疾患)の増加によるものとみられる。
 2013年にビスカヤ県で発症した20人のうち8人は、フォアグラを感染源とするものであった。
2. 件数減少
(1) ロタウイルス
 204人の報告があり、2012年から51人減少した。恒常的に一年の最も寒い月に89%(3月に66人)が発生した。また、報告された患者の90%は3歳未満であった。
(2) サルモネラ
 2003年以降減少傾向にあり、分離株数は280株であった。患者の40%は10歳未満、37%は10歳~60歳、残りは60歳以上であった。
(3) エルシニア
 22人の報告があり、患者の53%は10歳未満であった。2013年のエルシニア症発生数は直近10年において最も少なかった。
3. 食中毒
 計202人が感染した12件の食中毒の集団発生について調査が行われ、そのうち124人が施設入居者(高齢者用施設2か所、刑務所1か所)であった。その他の7件は学校などの公的施設、2件は家庭で発生した。
 9件で病原菌、そのうち3件では原因食品も特定することができた。4件でサルモネラ属菌が分離され、それらのすべてで媒介原因として卵が推定された。他の1件では、患者ら及び患者らが喫食した手作りチーズからブドウ球菌により産生された毒素が分離された。
 高齢者用施設で発生した集団発生2件については、1施設でノロウイルス、他の1施設でロタウイルスが検出された。刑務所における集団発生1件については、入所者の22%がノーウォークウイルスに感染していた。
 当該報告書(スペイン語、109ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.osakidetza.euskadi.net/contenidos/informacion/epidemiologica_memorias/es_epidemi/adjuntos/Bizkaia%202013%20-%20Resumen%20de%20Vigilancia%20Epidemiologica.pdf
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
情報源(報道) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
URL http://www.elika.net/es/riesgos_biologicos.asp?id=27&id_noti=1576#ancla1576
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