食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04090550104
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、2011年全米薬剤耐性監視システム(NARMS)要約書を発表
資料日付 2014年8月11日
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分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は8月11日、2011年全米薬剤耐性監視システム(NARMS)要約書を発表した。概要は以下のとおり。
 NARMS(National Antimicrobial Resistance Monitoring System)は1996年、食品媒介細菌の薬剤耐性を追跡する目的でFDA、疾病予防管理センター(CDC)及び農務省(USDA)の三者共同で設立された。本要約書は、以前三者が公表したデータを要約したものである。
 本要約書では、医療及び多剤耐性(3つ以上の抗生物質クラスに耐性を持つこと)に関して重要な抗生物質への耐性が焦点となっている。NARMS計画ではヒト、食料生産動物及び市販の食肉から試料を採取し、特定の細菌、特に非チフス性サルモネラ属菌、カンピロバクター及び腸球菌を検査して、ヒト及び動物用医薬品への耐性の有無を判定している。また市販の畜肉・鶏肉から検出された大腸菌のデータも取り上げている。
 NARMSはヒト、市販の食肉及び食用動物から採取した食品媒介細菌の薬剤耐性の動向を監視する上で肝要である。殊にFDAが安全かつ効果のある動物用抗菌性物質の認可を、データに基づいて決定する上で役立っている。2011年要約書の要点は以下のとおり。
1. ヒトから採取した非チフス性サルモネラ属菌の85%は、検査対象抗生物質のいずれに対しても耐性がなかった
2. ヒトのSalmonella Typhimuriumにおける5薬剤耐性パターン「ACSSuT」(アンピシリン、クロラムフェニコール、ストレプトマイシン、スルホンアミド、テトラサイクリン)は、ピーク時(1997年)の35.1%から2011年は19.5%に減少した
3. 過去16年間、シプロフロキサシン(サルモネラ症の一般的治療薬)耐性サルモネラ属菌の割合は極めて低い(ヒトで0.5%未満、市販の食肉で3%未満、と畜動物で1%未満)
4. ヒト、処理後の鶏及びと畜後の豚から採取したサルモネラ属菌の多剤耐性は検査開始後過去最低だった。ただし市販の家きん肉では総じて上昇している
5. ヒト、市販の鶏肉及び処理後の鶏から採取したCampylobacter jejuniのエリスロマイシン耐性は、検査開始後4%未満で推移している(エリスロマイシンはC. jejuni感染症治療の90%以上で使用)
6. ヒトのカンピロバクターのフルオロキノロン、シプロフロキサシン耐性は、2005年以降漸増している
7. 市販の七面鳥挽肉から採取した菌の第3世代セファロスポリン(これもサルモネラ症の主要治療薬)耐性が上昇し(2008~2011年)、生体牛中の特定のサルモネラ属菌血清型も上昇した(2009~2011年)
 当該2011年NARMS市販食肉報告書(82ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.fda.gov/downloads/AnimalVeterinary/SafetyHealth/AntimicrobialResistance/NationalAntimicrobialResistanceMonitoringSystem/UCM334834.pdf
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL http://www.fda.gov/AnimalVeterinary/NewsEvents/CVMUpdates/ucm409035.htm
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