食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04090500149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、すべての暴露源を考慮したカルボンの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2014年7月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月31日、すべての暴露源を考慮したカルボン(carvone)の安全性評価に関する科学的意見書(2014年7月9日採択、74ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. カルボンは、右旋性(d)及び左旋性(l)の光学異性体として数品目の食品中に天然に存在し、これらの光学異性体は、(1)農薬、食品香料、飼料香料としての使用、(2)飼料添加物及びパーソナルケア製品(訳注:衛生・美容用品類)の原材料としての使用、(3)医薬品及び動物用医薬品としての使用が認められている。EFSAは、様々な食品及び飼料の分野におけるカルボンのリスク評価について整合性を高めるため、(1)カルボン単独の一日摂取許容量(ADI)の設定、(2)欧州の消費者の総暴露量の推定、(3)カルボンへの総暴露量に対する各暴露源の寄与率の定量化をEFSAの科学委員会に依頼した。
2. 科学委員会は、利用可能な知見を検証した結果、d-カルボン及びl-カルボンを別個に扱い、また、評価の対象をd-及びl-カルボンの経口摂取に限定することにした。科学委員会は、ラット90日間試験における肝臓の相対重量の増加についてのBMDL10値(訳注:暴露群において影響を示す実験動物数を対照群と比較して10%増加させるベンチマーク用量の95%信頼区間の下限値)である60mg/kg体重/日及び安全係数100に基づき、d-カルボンのADIを0.6mg/kg体重/日に設定した。科学委員会は、l-カルボンについての毒性学的データの不足により、l-カルボンのADIを設定できなかった。
3. d-カルボンへの総合暴露量の最大値は0.60mg/kg体重/日と推定され、すなわちd-カルボンについて設定されたADIのレベルである。l-カルボンへの総合暴露量の最大値は、d-カルボンへの総合暴露量の最大値の3倍である。
4. (1) l-カルボンの毒性、(2)d-カルボンのADIを設定するために選択された評価項目の生物学的な関連性及び試験動物において観察された致死率の代用としてその評価項目を使用すること、(3)考えられる複合的な影響のためにd-及びl-カルボンを一緒に検討することが望ましいかどうか、(4) d-及びl-カルボンへの総合暴露量評価(訳注:現行の評価においては、経皮及び吸入暴露量が含まれていない)、に関する重要な不確実性の観点から、科学委員会は、現行のリスク評価を精査するために追加データの生成を勧告した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3806.pdf
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