食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04090210373
タイトル カタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、一酸化炭素(CO)の食肉への使用に関する評価を公表
資料日付 2014年8月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) カタルーニャ州食品安全機関(ACSA)は8月4日、一酸化炭素(CO)の食肉への使用の評価について公表した。
 欧州連合(EU)では、食品添加物に関する欧州議会及び理事会規則(EC) No 1333/2008に従い、添加物としてのCOの使用は認可されていない。
 COは生鮮食品の赤い色を保持する目的のみで肉及び魚製品に使用され、他の技術的機能はない。
 欧州委員会(EC)の食品科学委員会(SFC)は2001年、生鮮食肉のガス置換包装に使用するガスの成分としてのCOの使用を評価した。SFCは、ガス置換包装用のガスの混合物中のCOの存在は、抗菌効果を有する二酸化炭素又は酸素などのガスと異なり、食肉の赤い色を固定する機能のみを持つと考える。この効果を得るのにガス中に必要なCO濃度は0.3%~0.5%程度である。
 SFCによれば、これらの濃度のCOガスで置換包装された食肉の喫食により、ヒトでは低濃度のCO暴露及びカルボキシミオグロビンの生成が推測される。しかしながらSFCは、ガス置換包装へのCOの使用は、不適切な保存により起こる食肉の損傷などを覆い隠す可能性があると指摘する。0.3%~0.5%のCO濃度でガス置換包装された食肉は、4℃で保存された場合は健康に対するリスクを呈さないが、より高い温度の場合、COの存在は、微生物学的損傷の徴候、及びリステリア・モノサイトゲネス、サルモネラ属菌、エルシニア・エンテロコリチカ及びベロ毒素産生性大腸菌などの病原微生物の存在を覆い隠す可能性がある。
 肉へのCOの使用を許可している国もあり、カナダでは包装される食肉に0.4%までの濃度のCOの使用が許可されているが、非包装の生鮮食肉には許可されていない。
 オーストラリア及びニュージーランドではCOは加工助剤とされているが、色の固定は製品の消費期限を超えて長く続くことから、魚の鮮度について消費者を惑わせることを避けるため、2014年6月5日以降、魚への使用は出来ない。
 米国では、米国食品医薬品庁(FDA)は真空包装された食肉製品へ異なるCO処理方法を認可している。企業は、COの使用が当該製品に定められた消費期限内の食肉の微生物学的損傷を覆い隠さないことを証明する微生物学的調査を提出しなければならない。
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
情報源(報道) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
URL http://www.gencat.cat/salut/acsa/html/es/dir1623/acsa_monoxido_carbono_carne.pdf
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