食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04090040314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中のアルミニウムに関するFAQを公表
資料日付 2014年7月23日
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分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は7月23日、食品中のアルミニウムに関するFAQを公表した(2014年2月26日付け)。概要は以下のとおり。
 アルミニウム及びその化合物は、食品などの非常に多くの製品に含まれている。アルミニウム化合物は、食品中に自然に又は食品添加物の一部として存在する。加えて、アルミニウムイオンは、一定の条件下で食品の包装及び食器から食品に移行する可能性がある。
 食品以外では化粧品にも使用されており、アルミニウムが含まれる制汗剤などは、重要なアルミニウム暴露源である。
 主なQ&Aは以下のとおり。
Q1:アルミニウムとは何か?
A1:アルミニウムは、地球上に自然に存在する軽金属である。しかし、建築資材の加工工程又は酸化を介して環境中に放出される。
Q2:アルミニウムの暴露経路は?
Q2:ヒトが食品及び飲料水経由で吸収するアルミニウムの割合は圧倒的に多い。しかし、食器及び食品の包装など、アルミニウムが含まれる一部の製品を介して人体に入る可能性がある。その他にも、アルミニウムが含まれる制汗剤及び化学薬品も暴露経路となる可能性がある。
Q3:アルミニウムの吸収によりどのような健康影響が考えられるのか?
A3:アルミニウムの考えられる有害な影響に関する評価はいずれも、神経系への影響が中心である。また、アルミニウムは生殖毒性があると共に骨の形成にも影響するとの事実にも重点が置かれている。
Q4:アルミニウムはなぜ食品に含まれるのか?
A4:アルミニウムは非加工食品に含まれる可能性がある。さらに、一部のアルミニウム化合物は食品添加物として使用される。アルミニウム製の食品の包装及び調理器具からも、アルミニウムイオンが食品に移行する可能性がある。
Q5:アルミニウムは、食品中にどのくらいの量で含まれるのか?
A5:欧州食品安全機関(EFSA)は、2008年に公表したある意見書によると、非加工食品中のアルミニウムの量は、通常は5mg/kg以下である。一部の食品(焼成製品、多くの野菜類など。特に茶葉及び香辛料)では、それより多い場合がある。
Q6:生涯にわたり摂取しても健康影響のないアルミニウムの量はどのくらいか?
A6:経口摂取の場合、EFSAによると、耐容週間摂取量(TWI)は1mg/kg体重/週である。
Q7:消費者は、食品経由で平均どのくらいのアルミニウムを摂取しているのか?
A7:EFSAの2008年の推定によると、体重60kgの成人で1.6mg~13mg/日である。これは、0.2mg~1.5mg/kg体重/週に相当する。
Q8:アルミニウムは、なぜ食品の包装又は食器から食品に移行するのか?
A8:アルミニウムは、酸又は塩の影響を受け溶解性が高まる。したがって、飲料の缶、ヨーグルト容器の蓋及びフルーツジュースの容器などの食品用の包装及び容器の内側には、アルミニウムの食品又は飲料への移行防止のためにコーティングが施されている。
Q9:アルミニウムの摂取とアルツハイマー病との間に関連性はあるのか?
A9:様々な調査研究が、アルミニウムの摂取とアルツアイマー病との関連性を示そうとしてきたが、データを寄せ集めた状態であることから、そのような関連性を示す確かな科学的証拠は提出できない。
Q10:アルミニウムの摂取量を低減するために個人ができることは?
A10:消費者は、すでに多量のアルミニウムを食品経由で摂取している。つまり、そうした人々は食品経由暴露のみでTWIに達することになる。
 BfRは、アルミ箔、アルミニウム製のグリルパン及びコーティングされていないアルミニウム製の皿の不適切な使用によるアルミニウムの不要な摂取は、回避可能であると考える。酸及び塩の影響によりアルミニウムの溶解性が高まることを考慮し、アルミ箔など前述の製品は、特に、酸味又は塩分が強い食品の保存容器又は蓋に使用されるべきではない。そのような食品としては、リンゴソース、トマトピューレ、ルバーブ及び塩漬けニシンなどである。
 「食品及び一部の製品中のアルミニウムに関するFAQ(4ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/349/faqs-about-aluminium-in-food-and-products-intended-for-consumers.pdf
 「食品及び一部の製品中のアルミニウムに関するFAQ(ドイツ語、4ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/343/fragen-und-antworten-zu-aluminium-in-lebensmitteln-und-verbrauchernahen-produkten.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/en/new.html
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