食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04080300149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、人獣共通感染症に係るファクトシート「薬剤耐性」を更新
資料日付 2014年7月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月14日、人獣共通感染症に係るファクトシート「薬剤耐性」を更新した(2ページ)。概要は以下のとおり。(訳注:前回のファクトシートの更新は2011年10月27日)
1.薬剤耐性とは
2.EFSAはいかに薬剤耐性に関してEU全体の協力体制に貢献しているか
(1)フードチェーンにおける薬剤耐性の監視及び分析 (2)リスク評価及び提言
3.EFSAは薬剤耐性低減のためにEUの主要関係機関と共に活動している
 2001年、欧州委員会は、ヒト、動物、植物の健康保護のため、薬剤耐性の脅威に対応する方策を開始した。
 2006年、動物栄養に関するEU規則は、成長促進のための抗菌性物質を飼料中に使用することを禁止した。
 2007年、EFSAは、動物及び食品中にサルモネラ属菌及びカンピロバクターの2つの重要な人獣共通感染菌における薬剤耐性の統一したモニタリングに関する仕様書を公表した。
 2008年、EFSAは、どのように食品がヒトに薬剤耐性菌伝播の媒介となりうるかを精査した意見書を公表した。また、動物及び食品中での大腸菌及び腸内細菌における薬剤耐性の統一したモニタリングに関する仕様書を公表した。
 2009年、EFSAは、動物及び食品中におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の公衆衛生面の重要性を評価し、欧州では家畜関連MRSAの割合は、EUのMRSA感染全報告数のうちのわずかにすぎないと結論づけた。また、EU域内での豚におけるMRSAの基本調査結果を公表した。
 EFSA、欧州疾病管理予防センター(ECDC)、欧州医薬品庁(EMA)及び新興・新規特定の健康リスクに関する科学委員会は、世界的に薬剤耐性は増加しており、特にサルモネラ症及びカンピロバクター症の治療に使用される抗菌性物質に耐性を有する菌に対する懸念が増加しているとする合同意見書を公表した。
 2010年、EFSAは2004~2008年の欧州の動物と食品における薬剤耐性を有する人獣共通感染菌に関する初の総括報告書を公表した。
 2011年、EFSA及びECDCはヒト、動物及び食品に影響のある人獣共通感染症細菌における薬剤耐性に関する初の合同報告書を公表した。
 2012年、EFSAは食品中のサルモネラ属菌、カンピロバクター、指標大腸菌、腸球菌における薬剤耐性及び動物と食品中のMRSAの薬剤耐性の調査及び報告に関する仕様書を公表した。
 2014年、EFSAは動物及び食肉中の人獣共通感染症細菌及び指標細菌における薬剤耐性調査のためのサンプリング方法に関する仕様書を公表した。
【ご存知でしたか?】
(1)サルモネラ属菌やカンピロバクターなどの食中毒細菌は、一般的なヒトへの抗菌性物質に対してかなり耐性を持っている。
(2) 極めて重要な抗菌性物質に対する複合的な耐性(共耐性)は少ない。
(3)もし細菌が複数の薬剤に耐性を持つようになると(多剤耐性)、感染症の治療はさらに困難あるいは不可能となる。
(4)動物や食品からヒトへ耐性菌及び耐性遺伝子は移動することから、動物及び食品中の薬剤耐性菌の増加はヒトの感染症の治療効果に支障を来す。
 当該ファクトシートは以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/corporate/doc/factsheetamr.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/topics/factsheets/factsheetamr
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