食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04080060149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、放射線照射された酸化鉄類について提供された知見の妥当性及び信頼性に関する声明を公表
資料日付 2014年7月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月4日、放射線照射された酸化鉄類について提供された知見の妥当性及び信頼性に関する声明(2014年7月3日採択、11ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)は、未承認で照射された着色剤(褐色酸化鉄)がサプリメントのコーティング剤として使用されていたことに関する食品・飼料早期警戒システム(RASFF)の通知を受けて、3件の文書の科学的な妥当性及び信頼性を評価するようEFSAに依頼した。3件の文書とは、(1)製薬会社2社による酸化鉄類の製造工程に関する知見を含む安全性評価文書2件、(2)コンサルタント会社から提供されたサプリメント中のガンマ線照射を受けた酸化鉄類に関する安全性評価文書1件である。酸化鉄類及び水酸化鉄類(E 172)の納入業者によると、コバルト60のガンマ線照射処理の目的は、微生物汚染を除去することであった。
2. 酸化鉄類及び水酸化鉄類(E 172)は、欧州連合(EU)域内で認可されている食品添加物である。EFSAは、(1)酸化鉄類(黄色、赤、黒色及び褐色)のガンマ線照射が、食料品、医薬品又は化粧品を担当する他の科学委員会によって以前に評価されていないこと、(2)今般の特定事案において酸化鉄類に適用された照射線量が、EU域内で「その他の食品及び食品原材料」に対して現在認可されている照射線量より高いことに留意した。
3. また、EFSAは、(1)コバルト60のガンマ線照射による鉄(III)から鉄(II)への還元を立証する文献において、ある程度の科学的根拠が利用可能であること、(2) EU域内で認可されている食品添加物の黒色酸化鉄(black iron oxide)は、原子価状態が2価及び3価の鉄を含んでいることに留意した。したがって、2価の鉄の含有量が増加すること自体は、安全性の懸念にはならない。
4. しかし、EFSAは、照射された酸化鉄類について提供された知見が非常に限られたものであり、酸化鉄が照射時にいかなる化学的変化も受けないと予想されるという主張を実証するには不十分であることにも留意する。EFSAは、コバルト60のガンマ線照射処理中における酸化鉄の化学的な安定性を立証するため、さらに分析を行うことを勧告する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3767.pdf
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