食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04070520450
タイトル Eurosurveillance:掲載論文「ヒトに感染する新たなインフルエンザA(H10N8) ウイルスの起源及び中国の家きん類のウイルスの遺伝的多様性の可能性」
資料日付 2014年6月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 19
, Issue 25
, 26 June 2014)に掲載された論文「ヒトに感染する新たなインフルエンザA(H10N8) ウイルスの起源及び中国の家きん類のウイルスの遺伝的多様性の可能性 (Genesis of the novel human-infecting influenza A(H10N8) virus and potential genetic diversity of the virus in poultry
, China)、著者W Qi (華南農業大学、中国)ら」の概要は以下のとおり。
 2013年12月に中国では新しいインフルエンザA(H10N8)ウイルスへのヒトの感染が初めて報告された。しかし、当該ウイルスの起源及び遺伝的多様性は依然としてあまりよく分っていない。ここでは、初発例からのインフルエンザA(H10N8)ウイルス2株(A/Jiangxi-Donghu/346-1/2013、A/Jianxi-Donghu/346-2/2013)及び患者が訪れた生鳥市場から分離された新たなA(H10N8)ウイルス(A/chicken/Jianxi/102/2013)について、系統発生学的分析及び合祖解析(coalescent analysis)を行った。
 3つのウイルス株のヘマグルチニン(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)、ウイルスポリメラーゼ複合体のPAサブユニット、核たん白(NP) 、マトリクスたん白(M)及び非構造たん白(NS)の遺伝子は、遺伝的に同じ起源のものであった。これらのHA及びNA遺伝子の起源は同一であった。野鳥起源でカモへ、その後にニワトリへと広まった。PA、NP、M及びNS遺伝子はニワトリのインフルエンザA(H9N2)ウイルスのものと類似していた。
 合祖解析はA(H9N2)のこれらの遺伝子がA(H10N8)と再集合を少なくとも2回起こしていたらしいことを示した。しかしながら、ニワトリのA(H10H8)ウイルスのPB1及びPB2遺伝子はカモのH7様ウイルスが起源となっている可能性が高く、一方、患者からのウイルスのこれらの遺伝子はニワトリにまん延しているA(H9N2)ウイルスが起源となっている可能性が高い。
 NAたん白質においてR292Kとなっている(A(H10N8)ではR291Kと番号付けされている)オセルタミビル耐性変異株は、オセルタミビル処置後4日で出現している。A(H10N8)ウイルスは家きん類に定着しており、また、その遺伝的多様性は観察されたものよりもはるかに高いとみられる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20841
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