食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04050320470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関するリスク評価書(第10回更新版)を公表
資料日付 2014年6月2日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は6月2日、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関するリスク評価書(第10回更新版)を公表した(20ページ、2014年5月31日付け)。
1.現時点において、欧州におけるヒトの感染リスク及びヒトからヒトへの感染の持続性は低い。しかしながら、アラビア半島のMERS患者数はこの数か月間に急増した。特に、サウジアラビア及びアラブ首長国連邦の医療関連のいくつかの感染集団が報告され、これが多数の患者発生の原因となっている。現在増加しているアラビア半島でのMERSの院内感染、渡航関連症例、及びアラビア半島と欧州間の多数の旅行者によって、今後さらに輸入症例が欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)で検出される可能性が高い。感染地域への渡航歴のある患者を診察する場合は引き続き警戒が求められる。
2.MERS-CoVに関する前回(第9回)のECDC緊急リスク評価書を公表後、偽陽性結果は患者数の増加を説明できないこと、また、ウイルス変異がヒトからヒトへの感染を増加させたという可能性は低いことが明らかとなった。現在の疫学状況の一端を担っているかもしれない他の3つのシナリオは以下のとおり。
(1) 人獣共通感染の増加が共同体及び医療施設への侵入増加につながった。
(2) 病院の準最適な感染管理。
(3) 一部の地域で使用されているより高感度の症例検出アルゴリズムが現在の患者増加につながった。
さらに、多くの症例においてヒトコブラクダが直接又は間接感染源となっている証拠が増えている。
3.当該評価書では以下の項目について行動の選択肢が示されている。
(1)渡航に関する助言
 渡航制限は出ていないが、重病者の当該地域への旅行は医師に相談すべきである。感染症に罹患している場合は渡航を避ける。良好な衛生習慣を守る。動物、特にラクダとの接触を避ける。未殺菌乳や未加熱肉を摂取しない。
(2)国際公衆衛生機関は、感染方式及び感染源に対する更なる理解、患者の最善の処置方法の決定、及び血清学調査の促進のためのアウトブレイク評価の一層の支援を考慮する。
(3)EU/EEA加盟国は、MERSの大規模感染発生事態への準備を再検討する。
 当該リスク評価書は以下のURLから入手可能。
http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/RRA-Middle-East-respiratory-syndrome-coronavirus-update10.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&ID=1014
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