食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04050300295
タイトル 国際連合食糧農業機関(FAO)、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスについて、ラクダ及び他の動物の寄与に関する調査研究を早急に進める旨を公表
資料日付 2014年5月23日
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概要(記事)  国際連合食糧農業機関(FAO)は5月23日、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)について、ラクダ及び他の動物の寄与に関する調査研究の段階を進めることが急がれる旨を公表した。概要は以下のとおり。
 オマーンで開催された地域ごとの専門家諮問会議において、参加者らは、アラビア半島におけるヒトへの感染の増加、及び、特にヒトコブラクダが関係あるとされる人獣共通感性感染に注目した。さらに、このウイルスのヒト感染に関する知見を充実させるための、また、動物・ヒトの健康、農業及び家畜産業に対する影響を最小限にするための一連の具体的な提言について合意した。 
 FAOの首席獣医官Juan Lubrothは、「ヒトの一次感染及び他の人々への感染リスクを回避するために、MERS-CoVの動物種の疫学調査に注力する必要性が緊急性を帯びている」と述べた。
 世界保健機関(WHO)によると、5月21日の時点で、検査機関が確認したMERS感染者は630人超に上り、2012年以降190人以上が死亡している。患者は主としてサウジアラビアで報告されているが、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、ヨルダン、オマーン及びイエメンでも感染例が報告されている。
 アジア、北アフリカ、欧州及び北米でも感染例が報告された。これらの感染例は、観光又は出張で中東地域を訪れたことと関係があるとされている。このことは、国際間の移動のスピードが、病原体の拡散に寄与する可能性を示している。
 大多数の患者は、ヒトからヒトへの感染によって発生した。しかしながら、ヒトが、環境資源又は動物資源との接触を介して感染した可能性については、今後の結論が待たれる。
 この会議での提言は、ラクダ又は他の動物が汚染源として関係する可能性に焦点を当て、以下を優先事項としてあげている。
1.MERS-CoVへの一般の人々の関心を高める。
2.動物に関する調査研究及びサーベイランスへの迅速な出資。
3.ヒト感染の感染源として考えられる動物又は環境についての系統的調査。
4.各国の公衆衛生当局が協力して行う取組み。
 また、以下の分野における具体的な措置も必要であるとされた。
・農場又は国境における防疫措置を強化し、優良規範を守る。
・家畜、と畜場及び競走用動物関連の職種にある人たち各人による衛生慣行の実践の重要性を強調する。例えば、動物に接触した後の手洗いの励行、防護服の着用、土が付いた衣服及び靴などの洗浄。
・競走用ラクダに対する動物パスポート/証明書の導入の可能性、などである。
 MERS-CoV又はそれとの関連性が高いウイルスの抗体を持つラクダが、ヒトの感染が報告された国及び感染が報告されていない国のいずれにおいても高い割合で存在するとの論文が複数ある。
 その一部によると、MERS-CoVは、少なくとも1992年からサウジアラビアのラクダの間で蔓延している。カタールの農場からのラクダの検体での検査、また、エジプト及びサウジアラビアにおける他の研究では、MERS-CoV感染を示す遺伝学的証拠が見つかった。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL http://www.fao.org/news/story/en/item/232087/icode/
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