食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04040840469
タイトル フランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)、目に良いとされるサプリメントに関する調査報告書を発表
資料日付 2014年5月20日
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概要(記事)  フランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)は5月19日、目に良いとされるサプリメントに関する調査報告書を発表した。
 DGCCRFが実施した調査では、品質管理や現行の規制が不十分であることを示すものとなった。フランスの市場に出回っている目に良いとされているサプリメントの半分は偽物である。
  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)が主導するサプリメント副作用届出制度の枠組みで届出のあった約40件の副作用及び天然のゼアキサンチンの代わりに安価な合成化学物質のメソゼアキサンチンが使用されていることについて業界団体から告訴があったことから、(フレンチマリーゴールド(oeillet d’Inde)由来の)ルテインとゼアキサンチンを有効成分とする目のサプリメントには大きな疑念が持たれていた。
[分析報告は満足できるものではない]
 今回の調査で、27種類のサプリメントが精査の対象となった。ストラスブール公共検査所(SCL)で分析を実施、14種類のサプリメントからメソゼアキサンチンが検出されたことが明らかになった(検査した製品の50%以上)。偽造製品では原料の「ルテイン」と「ゼアキサンチン」も同様に検出され、メソゼアキサンチンは商品に表示されている成分「ゼアキサンチン」由来のようである。
 SCLの検査は、メソゼアキサンチンが直接にサプリメントに入れられたものではなく、フレンチマリーゴールドのエキス製造過程で生成されたものであることを示している。未認可のプロセスと溶剤を使用したことにより、天然の異性体のゼアキサンチンではなく、ほとんどがメソゼアキサンチンを生成することになった(生成物がゼアキサンチン10%に対して90%がメソゼアキサンチン)。
 調査から、メソゼアキサンチン含有の他にも異常が明らかになった。特に、加齢黄斑変性(AMD)に関する治療効果の保健強調表示は食品については厳に禁止されているものである。
[薬疹の原因を明らかにする必要がある]
 副作用情報について、フレンチマリーゴールドのある種の二次代謝物、即ち チオフェンとセスキテルペンラクトン類の潜在的な存在によって薬疹が生じたであろうとANSESは説明していた。この2つの化学物質は薬疹の原因となるもので、特に日光に当たると副作用が出る。この件に関してANSESは、2011年2月25日付けの意見書でフレンチマリーゴールドの抽出物のこれらの物質の検査と定量を提言していた。
 今回の調査では、技術的な難しさから、ANSESの提言をほとんどの業者が実施していないことが明らかになった。したがって、これらの化学分子が薬疹の原因か否かを特定することは困難である。
 今回の調査で、偽造品と薬疹の発現との関係が成立した。他方、この調査開始から、副作用の届出数が目に見えて減少した。この指標は、偽造抽出物に関する疑念をもたらすもので、ここからは唯一の仮定が成り立つ。抽出物の品質及び食品に未認可の溶剤の残留が問題の原因であることが当然のこととして指摘できる。
 いずれにせよ、高度に技術的で感受性の高い部門における品質管理及び法的規制が必要である。抽出物のサプライヤーは、特に生産プロセス管理と生産管理を厳密に行わなければならない。
 全国18県で60の事業所を検査し、34件のサンプルを収集した。結果は、警告12件、行政措置2件及び刑事告訴3件であった。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)
情報源(報道) フランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)
URL http://www.economie.gouv.fr/dgccrf/complements-alimentaires-a-visee-oculaire
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