食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04040540297
タイトル 国際獣疫事務局(OIE)、動物と中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の関係に関するQ&Aを更新
資料日付 2014年5月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際獣疫事務局(OIE)は、動物と中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の関係に関するQ&Aを更新した。主な更新内容は以下のとおり。
Q1:MERS-CoVの起源(source)は?
A1:ヒトの感染症例に対する調査を実施中で、あらゆる情報を収集してウイルスとの接触源の特定に注力している。可能性としてはヒト、ラクダその他野生・家畜動物、環境、食物、水が考えられる。またラクダの感染についても、感染源に関する情報の収集に注力している。
Q2:ヒトの感染源は動物か?
A2:ヒト及び数頭のラクダからMERS-CoVが分離されており、ヒトの症例の何件かはラクダが感染源である可能性を最近の調査は示唆しているが、両者の感染の正確な関係は依然不明。それぞれの種内及び種間での感染経路は、幾つか可能性が考えられる。ヒトの症例の大半はヒトからヒトへの感染だが、ヒト間の拡散は容易に起きてはいない。これまでにWHOは、感染には共同体内感染(感染源は不明だが、特にラクダをはじめとする動物又は環境との接触が考えられる)、院内感染及び家族内感染の3つのパターンがあると報じている。
Q3:ラクダの症例で分かっていることは?
A3:2013年11月~2014年5月、ラクダ4頭からMERS-CoVが同定された旨カタールからOIEに届出があった。このほか中東及び北東アフリカ諸国のラクダからもMERS-CoV又はMERS-CoVと一致する遺伝物質が同定され、中東及びアフリカで採取したラクダの検体からはMERS-CoVや近似ウイルスの抗体も同定されたとの調査研究が公開されている。これら調査研究は、同じ地域内で採取したラクダとヒトの検体から近似のウイルス株が同定され、幾つかの症例では両者の感染に関連があることを示唆している。また公開されている血清学調査は、MERS-CoVの抗体が同じ中東及びアフリカ諸国で採取したラクダの検体から比較的高い率で検出されたことを示唆している。なお現在得ている証拠では、感染したラクダの臨床徴候は顕著ではなく、感染頭数も少ないことから感染は自己限定的とみられる。
Q4:ラクダ以外の種はどうか?
A4:類縁のウイルスがコウモリから検出されているほか、MERS-CoVと一致する遺伝物質の断片がサウジアラビアのコウモリから見つかっているが、コウモリとヒトの感染を直接結びつけるような証拠は今のところなく、コウモリ以外の動物種についても同様である。公開されている文献によれば、他の種(めん羊、山羊、牛、水牛、野きん等)からは抗体が見つかっていない。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際獣疫事務局(OIE)
情報源(報道) 国際獣疫事務局(OIE)
URL http://www.oie.int/for-the-media/press-releases/detail/article/update-may-2014-questions-answers-on-middle-east-respiratory-syndrome-coronavirus-mers-cov/
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