食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04040530470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関する疫学情報を更新
資料日付 2014年5月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は5月16日、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関する疫学情報を更新した。
1.ECDCは、5月14日付けのWHO事務局長の、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)集団感染症が、国際的な公衆衛生上の脅威となりうる事象(PHEIC)の条件をまだ満たしていないとする決定に注目する。この決定は、WHO緊急委員会の助言に基づくものである。委員会は現況について、「公衆衛生に関して状況の深刻性は高まっているが、ヒトからヒトへの持続的な感染の証拠は出ていない」と表明している。 
2.2012年4月以降2014年5月16日までに、MERS-CoV感染者は全世界で死亡者188人を含む621人が報告されている。米国疾病管理予防センターは5月11日、第2例目の輸入症例を確認した。オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は5月13日、初の輸入症例を確認し、5月15日には第1例と旅行した人が第2例目として報告された。
3.確定症例の内訳は以下のとおり(括弧内はその内の死亡者数)。
(1)中東
サウジアラビア 511人(160人)、アラブ首長国連邦 67人(9人)、カタール 7人(4人)、ヨルダン 9人(4人)、オマーン 2人(2人)、クウェート 3人(1人)、エジプト 1人(0人)、イエメン 1人(1人)、レバノン 1人(0人)
(2)欧州
英国 4人(3人)、ドイツ 2人(1人)、フランス 2人(1人)、イタリア 1人(0人)、ギリシャ 1人(0人)、オランダ 2人(0人)
(3)アフリカ 
チュニジア 3人(1人)
(4)アジア
マレーシア 1人(1人)、フィリピン 1人(0人)
(5)アメリカ
米国 2人(0人)
 大部分の患者は中東で発生しているか、中東で1次感染者と直接接触している。輸入症例によるその後の自国内での2次感染は英国、フランス、チュニジアで報告されている。
4.2014年4月は4か国(フィリピン、ギリシャ、マレーシア、エジプト)にてアラビア半島からの輸入症例が確認され、5月には米国とオランダで初めて、サウジアラビアからの輸入症例2例が報告された。
5.5月16日現在、死亡率は30%である。男女比は1.7:1である。年齢が判っている617人の平均年齢は48.5歳である。年齢性別が判っている543人のうち、40歳以上の男性は245人(45%)となっている。
6.報告日までの患者数は急増している。2014年4月は233人、5月はこれまでに181人が報告された。2013年3月から2014年3月までは月当たりの患者数は15人であった。414人中の348人(84%)がサウジアラビア、50人(12%)がアラブ首長国連邦、6人がヨルダン、2人が米国及びオランダ、1人がエジプト、ギリシャ、マレーシア、フィリピン、レバノン及びイエメンから報告されている。4月に急激に患者が増加した理由は不明である。
7.ECDCは今後も全世界のMERS-CoV状況に関する情報を監視する。以前の緊急リスク評価書においてECDCは、MERS-CoVがEUに輸入されるリスクは継続することが予想されるが、EUでの2次感染リスクは依然低いままである、と結論付けている。2014年4月24日発表のECDC緊急リスク評価書に提示された評価は有効である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&ID=1002
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