食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04040080149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、Aspergillus oryzaeの遺伝子組換え株(NZYM-FB株)由来キシラナーゼに関する科学的意見書を公表
資料日付 2014年5月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月14日、遺伝子組換えのAspergillus oryzaeNZYM-FB株由来キシラナーゼに関する科学的意見書(2014年4月9日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品接触材料、酵素、香料及び加工助剤に関する科学パネル」(CEFパネル)は、欧州委員会(EC)に対し、遺伝子組換えA. oryzaeのNZYM-FBで産生される食品用酵素キシラナーゼ(エンド-1
,4-β-キシラナーゼ;EC 3.2.1.8)に関する科学的意見書を提出した。
 A. oryzae親株は食品用酵素の生産に長期にわたり使用されており、キシラナーゼを産生するため、また、望ましくない二次代謝物の産生を阻止又は低減するための改変が行われてきた。この遺伝子改変(訳注:遺伝子組換えでない)からは安全性への懸念はもたらされない。
 この食品用酵素には、既知の検出法において、産生菌も組換えDNAも含まれていない。A. oryzae親株は、シクロピアゾン酸生成の抑制及びコウジ酸の産生の可能性を減らすため、遺伝子組換えを行った。シクロピアゾン酸、β-ニトロプロピオン酸及びコウジ酸は、既知の検出法において、検出されなかった。
 この食品用酵素は、でんぷん加工、アルコール飲料の蒸留並びに醸造及びベーキング工程といった数多くの食品製造工程で意図して使用される。標準的な使用法及び特定の食品加工の推奨される量が提供されている。
 理論最大一日摂取量(TMDI)が収支法(Budget method)に沿って算出された。
 この食品用酵素の遺伝毒性は、2つのin vitroアッセイ(細菌での復帰突然変異及びヒトのリンパ球での染色体異常)による評価が行われた。A. oryzaeのGM株NZYM-FBで産生されるこの食品用酵素は、申請者が提出した研究で採用された条件下で行った試験では、代謝活性化系の存在下及び非存在下で細菌の遺伝子変異の誘発を示さなかった。また、同様の条件下で、ヒトの培養血液リンパ球での染色体異常の誘発も示されなかった。
 全身毒性の評価は、げっ歯類を使った13週間の亜慢性経口毒性試験により行われた。無毒性量(NOAEL)が導き出され、摂取量と比較した結果、これは、十分に高い暴露マージン(MOE)であった。    
 CEFパネルは、このA. oryzaeのGM株で産生されるキシラナーゼに対する食物アレルギー反応の可能性は低いことから、安全性への懸念は生じないと考える。
 この株で行われた遺伝子組換え、製造工程、提出された組成並びに生化学的データ及び毒性学試験に基づき、CEFパネルは、この食品用酵素について、申請者が意図する使用条件下では安全性への懸念は生じないと結論づけた。
 全文は後日公表される。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3645.pdf
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