食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04030770475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、サプリメントに含まれる柑橘類の果実から得られたp-シネフリンに関するリスクについて意見書を公表
資料日付 2014年5月7日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は4月30日、サプリメントに含まれる柑橘類(Citrus spp.)の果実から得られたp-シネフリンに関するリスクについて自ら評価を行い2014年3月14日付けで提出した意見書を公表した。
 p-シネフリンは、柑橘類の苦味成分で、多くの「痩身」サプリメントの成分組成に含まれている。ANSESはp-シネフリンを含むサプリメントの摂取が原因と思われる副作用の通報を18件、受け付けている。評価結果からANSESは、サプリメントからのp-シネフリン摂取量は20mg/日以下であること及びp-シネフリンとカフェインを一緒に摂取しないことを勧告している。また、ANSESは、運動時にはp-シネフリンを含んだ製品を使用しないよう、同様に感受性の高い集団(治療中の患者、妊婦、授乳期の女性、子供及び青少年)もp-シネフリンを含んだ製品を使用しないよう勧告した。
 p-シネフリン及び柑橘類の果実から得た他の成分は、体脂肪の低減又は体形の矯正を強調表示したサプリメントに入っている。
 サプリメント副作用観察報告(18件の副作用の通知)
 ANSESが2009年にサプリメント副作用届出制度を創設して以来、p-シネフリンの供給源である柑橘類の果実から得た成分を含むサプリメントの摂取に関係すると疑われる副作用について、根拠資料のある18件の通知を受け付けている。
 サプリメント摂取の影響の疑いについての信憑性が非常に高いもの、信憑性があるもの又は可能性があるもの13症例では、心血管系への影響、肝臓障害、高リン血症及び神経系への影響が観察されている。
 重篤な副作用が特定されたものでは、主として心血管系への副作用であるが、研究文献にも報告が上がっている。これらについては、他の病因、更には合併症、特に病因の複雑な組合せを考慮すると柑橘類の副作用とする可能性は特異的で稀にでしかない。
 サプリメントの摂取量は、特に柑橘類のジュースの摂取による通常の食事からのp-シネフリンの摂取量と区別する必要がある。p-シネフリンを最大で20mg/日まで摂取する可能性があるバランスの取れた通常の食事では、一般の人がp-シネフリン暴露によるリスクはありそうにない。心血管系への影響があったとの副作用報告があった事例では、柑橘類のエキスを有効成分とするサプリメントは、メーカーの推奨用量で1~72mg/日のp-シネフリンを含有しており、また全てのサプリメントがカフェインも含んでいた。
 報告書(仏文、47ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.anses.fr/fr/documents/NUT2012sa0200.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/fr/content/compl%C3%A9ments-alimentaires-minceurs-%C3%A0-base-de-p-syn%C3%A9phrine-l%E2%80%99anses-publie-aujourd%E2%80%99hui-ses
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