食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04010330160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、スコットランドにおける持ち帰り食品のトランス脂肪酸(TFA)及び飽和脂肪酸(SFA)に関する研究結果を公表
資料日付 2014年3月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は3月31日、スコットランドにおける持ち帰り食品に含まれるトランス脂肪酸(TFA)及び飽和脂肪酸(SFA)に関する研究結果を公表した。概要は以下のとおり。
 この研究は、スコットランドの貧困地域の持ち帰り食品の油脂に含まれるTFA及びSFAの濃度を調査したものである。
 全般的に、持ち帰り食品の検体からは公衆衛生上の懸念が考えられる量のTFAは検出されなかった。
 この研究結果は、TFAについて再確認する内容であるものの、多くの持ち帰り食品中に高濃度でSFAが含まれることに注目している。
 前回行われた同様の調査では、スコットランドの貧困地域の住人は、持ち帰り食品の摂取及びTFAが多く含まれる油脂の使用によりTFAの摂取量が高い可能性が報告された。今回は、前回の報告の検証のために約200の検体について調査が行われた。
 高温で調理されたフライ食品の検体のTFAの濃度は低く、食品単品では平均で1.0g/ポーション、また、食事全体では平均で1.5g/ポーションであった。この研究では、TFAが天然由来か工業的に生産されたものかは区別できなかった。
 この研究により、油脂の種類とSFAの濃度との関係について明確な関連性が示された。動物由来の油脂で調理されたフライ食品で、SFAが有意に高濃度であった。
 持ち帰り食品の検体のSFAの濃度が高かったのとは対照的に、TFAの濃度には公衆衛生上の懸念はなかった。
 スコットランド政府は、食事経由のSFAの推奨摂取目標を、総エネルギーの11%以内としているが、現在のSFAの摂取レベルは12.8%で、政府の推奨値を上回っている。
 また、高温調理されたフライ食品中のSFAの平均値は、単品当たりで13.1g、食事全体で16.9gであった。
 TFAがより多く含まれていたのはドネルケバブ(平均で3.7g/ポーション)で、これは天然に存在するTFAが含まれるラム肉を使った食品であることが原因のひとつであると考えられる。英国国民食事栄養調査(The National Diet and Nutrition Survey:NDNS)の栄養に関するデータベースでは、ドネルケバブ一品(ピタパン、サラダなどを含む)に含まれるTFA類の量は0.94g/100gであり、これはこの調査におけるドネルケバブの検体中のTFA平均値0.89g/100gとほぼ同じである。
 SFAについても分析が行われ、ドネルケバブの検体中に、平均で29.7g/ポーションの割合で含まれていた。SFA含有量はポーションのサイズ(192~848g、平均440g)に依存していた(14.6g~71.4g/ポーション)。ドネルケバブ類に限れば、SFAの平均濃度は7.1g/100gと非常に高濃度であった。ケバブ類の検体の85%において、100g当たり5g超のSFAが含まれていた。
 「スコットランドの貧困地域における持ち帰り食品の脂質/油に含まれるトランス脂肪酸及び飽和脂肪酸に関する分析」(16ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.foodbase.org.uk//admintools/reportdocuments/854-1-1588_Report_of_Analysis_of_Trans_fatty_acids_in_fats_FINAL.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL http://www.food.gov.uk/scotland/news-updates/news/2014/mar/study
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。