食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04010070301
タイトル 論文紹介:「前向きコホート研究(The Strong Heart Study)におけるカドミウム暴露及びがん死亡率」
資料日付 2014年4月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(Vol.122
,pp.363~370
,2014年4月)に掲載された論文「前向きコホート研究(The Strong Heart Study)におけるカドミウム暴露及びがん死亡率(Cadmium Exposure and Cancer Mortality in a Prospective Cohort :The Strong Heart Study)、著者E. Garcia-Esquinas(Department of Environmental Health Science
, and Epidemiology and Clinical Research
, Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health
, USA)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:カドミウムは国際がん研究機関(IARC)により、ヒトの発がん物質に分類されている有害金属である。
 目的:1989年から1991年の前向きコホート研究(The Strong Heart Study)に参加したアリゾナ州、オクラホマ州、ノースダコタ州及びサウスダコタ州のアメリカインディアンの、尿中のカドミウム量としての、長期間のカドミウム暴露とがん死亡率の関連を評価した。
 方法:この研究(The Strong Heart Study)は、45歳から74歳までの3
,792人の男性及び女性による前向きコホート研究で、被験者を最大で20年間観察した。ベースラインの尿中のカドミウム量は、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)を使用して測定した。がん発症は年間死亡率サーベイランスにより評価した。
 結果:尿中のカドミウム濃度の中央値は0.93μg/gクレアチニンであった。性別、年齢、喫煙状態、年間の喫煙箱数及びボディ・マス指数(BMI)を補正後、尿中のカドミウム濃度の80パーセンタイル値と20パーセンタイル値を比較し、補正したハザード比(HR:hazard ratio)は、すべてのがんを合計した死亡率1.30、肺がん死亡率2.27及びすい臓がん死亡率2.40であった。すべての喫煙に関連したがんを合わせると、HRは1.56であった。尿中のカドミウム濃度は、肝臓がん、食道及び胃がん、結腸及び直腸がん、乳がん、前立腺がん、腎臓がん、リンパ腺及び造血に関するがんの死亡率と有意な関連はなかった。媒介分析に基づき、カドミウム暴露が原因と考えられる喫煙による肺がんの死亡は9%と推定した。
 結論:低量及び中程度のカドミウム暴露は、すべてのがんの合計並びに肺がん及びすい臓がんの死亡率と関連していた。カドミウム暴露を減らすための、人口に基づく予防対策の推進は、がんの負担の軽減に寄与する可能性がある。
 また、土壌からヒトの摂食する野菜類へのカドミウムの移動を減らすことは、例えば、土壌のpHを中性付近に保つことは、がんの負担の軽減に寄与する可能性がある。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/wp-content/uploads/122/4/ehp.1306587.pdf
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