食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03990520470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、中国における鳥インフルエンザA型ウイルスへのヒトの感染に関する新たな緊急リスク評価書を公表
資料日付 2014年2月26日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は2月26日、中国における鳥インフルエンザA型ウイルスへのヒトの感染に関する新たな緊急リスク評価書を公表した(22ページ)。
 新しい評価書は、中国でのA(H7N9)、A(H5N1)及び最近確認された他の鳥インフルエンザA型ウイルスに焦点を当てており、欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA)諸国及びその市民における公衆衛生上のリスクを評価したものである。
 中国では、2013年3月以降2014年2月18日までに354人のA(H7N9)確定症例が報告されている。さらに北京では無症状の1人から当該ウイルスが検出された。大部分の患者が重症の呼吸器疾患を発症しており、少なくとも112人が死亡した(致死率32%)。患者の平均年齢は55.5歳(2~91歳)、性別が判明している患者350人中238人(68%)が男性となっている。
 ヒトの感染症での深刻な特徴や鳥インフルエンザA(H7N9)及びA(H5N1)の家きん類における持続性は、人獣共通感染及び汎発性流行する可能性の面から、ヒトにとって脅威となっている。現在中国では、インフルエンザA(H5N1)の状況と同じく、宿主動物に密な接触をしたヒトに散発的にウイルスが伝播したことによる集団人獣共通感染症が起きていると考えられる。
 最近の中国からカナダへのA(H5N1)の輸入症例、マレーシアへの中国人旅行者のA(H7N9)の輸入症例によって、欧州にも渡航関連症例が発見される可能性がある。EU加盟国は防備すべきである。しかしながら、中国からの散発的な輸入症例があってもECDCの現在のリスク評価に変更はない。
 ヒトの病状を重症化させる能力のある新たな鳥インフルエンザウイルス再集合体であるA(H7N9)の伝播様式及び増加し続ける感染者数はパンデミック化の懸念となっている。しかし、A(H7N9)及びA(H5N1)のいずれも、報告された小感染集団内でのヒトからヒトへの感染は数例しかなく、ヒトからヒトへの持続的な感染を示す事例はでていない。
 他の新たなヒトの鳥インフルエンザA(H10N8)及びA(H6N1)への感染が発見されたのは、中国及び台湾でのサーベイランス強化による結果であろう。
 現時点におけるEU市民にとって最も緊急な脅威は中国での居住及び渡航である。中国では、生鳥市場及び生きた家きん類と接触しないよう助言する。
 ECDCのこの新しい緊急リスク評価書は以下の内容を目的としている。
1.中国におけるH7N9、H5N1、H10N8、H6N1亜型の鳥インフルエンザA型ウイルスへのヒトの感染に関する疫学情報、ウイルス情報、環境情報の要約
2.EU/EEA諸国及びその市民の公衆衛生上のリスクの評価
3.想定されるシナリオの作成及びEU/EEA諸国における予防管理対策への選択肢の提供
 当該リスク評価書は以下のURLから入手可能。
http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/avian-flu-china-rapid-risk-assessment-26022014.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&ID=959
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