食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03980590343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、ミディ・ピレネー地域圏における2012年届出疾病サーベイランスデータを公表
資料日付 2014年1月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は1月6日、InVS機関誌衛生監視報告(Bulletin de veille sanitaire:BVS)、ミディ・ピレネー地域圏版No.8、2013年12月号にて、ミディ・ピレネー地域圏における届出疾病サーベイランスデータを公表した。主な内容は以下のとおり。
1.急性A型肝炎
 ミディ・ピレネー地域圏の2012年の患者数は55人、そのうち地域圏住民は52人(2011年は51人、そのうち地域圏住人は48人)で地域圏外3人であった。地域圏住民の2012年の罹患率は2011年の1.7/100
,000人に対し1.8/100
,000人に増加、また全国平均の1.6/100
,000人より多かった。
 患者年齢の中央値は20歳(2歳~76歳)であった(2011年は26歳)。最も罹患率が高い年齢層は5~14歳で5.5/100
,000人であった(5歳未満は2.5、15~24歳では2.0)。男女比(男/女)は0.7で、女性の罹患率が高かった(2011年は1.2で男性の罹患率が高かった)。
 暴露リスクは、周囲に患者がいたが最も多く51.1%、次いで国外(アフリカサハラ以南とマグレブ諸国)で感染したが40.4%であった。
 地域圏内のタルン・エ・ガロンヌ県で、医療教育機関が関係する急性A型肝炎集団感染が発生している。2012年11月に初発感染者の報告があり2013年3月までに少なくとも18人が感染している(そのうち10人が25歳以下、男女比0.8)。このうち12人が当該医療教育機関関係者(そのうちの2人は職員)及び6人が患者家族(4家族)であった。17人に症状があり16人が黄疸を発症、2人が入院した。当該医療機関内の感染源は明らかにならなかった。家庭における二次感染は、衛生対策の欠如によるものである。
2. 集団食中毒
 全国で2012年に発生した集団食中毒(CFTI)は2011年の1
,153件に対し1
,288件と増加(11.7%)したが、この全国の傾向とは反対にミディ・ピレネー地域圏内で発生したCFTIは54件で、2011年より22.9%減少した。
 全国レベルでの患者数は、2011年の9
,674人(8.4人/CFTI)に対し2012年は10
,258人(8.0人/CFTI)と6%増加した。これに対しミディ・ピレネー地域圏ではCFTI発生件数と同様に患者数は2011年の491人に対し362人と26%減少し、CFTI 1件当たりの患者数も6.7人[信頼区間(CI)95% :4.2~9.2]と、2011年の7.0人[CI95%:4.7~9.3]より減少した。フランスで発生したCFTIの半数以上は1件当たりの患者数は4人以下である。ミディ・ピレネー地域圏でのCFTI発生場所はレストランが最も多く52%(患者の77%)、次いで家庭の48%であった。全国レベルではそれぞれ66%と34%である。
 ミディ・ピレネー地域圏において病原体が特定された又は推定できたCFTIの51件の27%はブドウ球菌(多くがレストラン)、25%がサルモネラ属菌(多くが家庭)、18%がセレウス菌(レストラン)、10%がウェルシュ菌、2%がウイルス及び4%がその他の病原体であった(全国レベルでは、それぞれ29%、19%、22%、9%、5%及び11%である)。
 ミディ・ピレネー地域圏で2012年に発生したCFTIの69%で原因食品が特定できた又は推定できており(2011年は91%、全国レベル71%)、卵及び卵製品(19%、特にサルモネラ属菌、家庭で発生が多い)、肉(16%)及び鶏肉(13%、レストランが多い)。
 報告書(仏文11ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.invs.sante.fr/content/download/82170/300457/version/12/file/bvs_midi_pyrenees_08_decembre_2013.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/Publications-et-outils/Bulletin-de-veille-sanitaire/Tous-les-numeros/Midi-Pyrenees/Bulletin-de-veille-sanitaire-Midi-Pyrenees.-N-8-Decembre-2013
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