食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03950400149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食料生産動物の生態系におけるカルバペネム耐性に係る科学的意見書を公表
資料日付 2013年12月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月17日、食料生産動物の生態系におけるカルバペネム耐性に係る科学的意見書を公表した(70ページ、2013年12月5日採択)。
 カルバペネムは、重症の感染症患者の治療に用いられる基質拡張型βラクタム系抗菌性物質である。これまでに、食料生産動物及びその環境のカルバペネマーゼ産生性(CP)細菌の出現に関する研究が散発的に報告されている。分離された菌株及び酵素には、ドイツの豚及び家きんからのVIM-1産生性の大腸菌及びSalmonella Infantis、フランス及びベルギーの牛及び馬からのOXA-23産生性アシネトバクター属菌、中国の豚及び家きんからのNDM産生性アシネトバクター属菌がある。ドイツのS.Infantis及び大腸菌分離株では、VIM-1をコードする遺伝子がIncHI2プラスミドに存在していた。選択培地を含む分類法が、腸内細菌科及びアシネトバクター属菌のCP株の検出法に提案された。動物及び食品検体のカルバペネム耐性の検査に用いる選択培地の選定は、実験的に評価し立証することが求められる。
 動物及び食品中のCP細菌については、アクティプ/パッシブモニタリング及び/又は対象を絞った調査において、主要な人獣共通感染症病原体、動物の病原体、指標微生物を網羅すべきである。優先順位は、肉用鶏、肥育七面鳥、肥育豚、子牛及びそれらの肉である。それぞれの対照となる選択肢には比較の有効性を示すデータがないため、優先順位付けは複雑である。食料生産動物へのカルバペネムの使用禁止を継続することが、単純で効果的な選択肢であろう。カルバペネマーゼ産生性をコードする遺伝子の大半がプラスミド媒介性であり、共耐性がこの耐性メカニズムの拡散に重要な問題とみられるので、欧州連合(EU)の畜産において抗菌性物質の慎重な使用の手引書に従って使用頻度を減らすこともまた優先度の高い事項である。他の管理対策の効果については、選択的分離方法及び検体の前濃縮を用いて、対象を絞った調査で監視すべきである。家畜にCP株が拡散するのを予防するためには、管理対策を国及び国際レベルで先行的に実施していくべきである。
 当該意見書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3501.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3501.htm
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