食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03950310314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、グリホサートの再評価に関する報告書の最終素案の作成を終了
資料日付 2013年12月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は12月、グリホサートの再評価に関する報告書の最終素案の作成を終了した旨を公表した。概要は以下のとおり。
 グリホサートは現在、欧州連合(EU)による包括的な再評価の対象となっている。この再評価期間中に、報告担当加盟国(RMS)であるドイツが再評価報告書の素案を執筆する。執筆には、BfR、連邦環境省(BMU)、ユリウス・クーン研究所及(JKI)及び連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)などの所管当局が携わった。
 BfRが終了した健康影響の再評価の報告書の素案作成のために、150を超える新たな毒性学的研究が初めて評価され、詳細が当該素案に記載されている。加えて、全ての入手可能な300件近くの毒性学的研究について、試験の実施及び解釈した試験結果の確認において実際の品質基準を満たしているかの観点から再評価が行われた。素案ではさらに、科学雑誌から約900件の論文が検討され、200以上の論文について詳細に見直した。
 BfRによる有効成分グリホサートの再評価の結果、入手可能なデータからは、グリホサートの発がん性又は変異原性を示さなかった。また、グリホサートが実験動物における繁殖、生殖又は胚/胎仔の発育に対して毒性を有することも示さなかった。BfRは、再評価の結果、参照値をわずかに修正することを提言する。また、グリホサートを含む一部の除草剤から毒性が検出されたのは、例えば、界面活性剤として使用される牛脂アミンといった補助剤の結果であることの有力な証拠があると確信する。したがって、BfRは特に補助剤へ注目し、当該報告書素案に牛脂アミンの毒性評価を盛り込んだ。
 BfRにより始められ、ハノーバー獣医科大学で実施された研究では、グリホサートを含む除草剤の反すう動物における微生物の代謝及び群への影響についての調査を行った。当該調査の結果の概要がこの報告書に含まれており、第1胃の微生物叢に対する有害な影響はないと示唆している。特に、Clostridium菌がグリホサートの影響を受けて増殖する可能性は示さなかった。
 グリホサートの再評価の報告書素案をEFSAへ送付後、報告書素案は、全ての利害関係者の意見公募及び他の欧州連合加盟国からの専門家によるいわゆる”査読の手続き”の基礎となる。
 EFSAは再評価の手続きを進ませ、ドイツの再評価の素案及び利害関係者の意見に基づき、2014年末までに“EFSAの結論”を出す予定である。
 BfRは、グリホサートのリスク評価に関する市民の議論を支援するために、2014年1月17日から26日の緑の週間(Green Week)の1月20日にベルリンで「グリホサートを含有する植物保護製剤の安全性」についての科学的シンポジウムを開催する予定である。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/en/the_bfr_has_finalised_its_draft_report_for_the_re_evaluation_of_glyphosate-188632.html
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