食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03920120149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のリン酸塩含有添加物類に関する健康リスクについて総説の評価を公表
資料日付 2013年11月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月13日、食品中のリン酸塩含有添加物類(phosphate additives)に関連づけられた健康リスクについて公表された総説の評価に関する声明(2013年10月24日承認、27ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAは、一般集団における食品添加物としてのリン酸塩類の多量摂取と心血管リスクの増加の関連性を示唆する科学論文において提起された懸念の科学的な評価に着手するよう欧州委員会(EC)から依頼された。評価した論文は、一般集団における血清リン酸塩濃度の上昇と心血管疾患リスク及び全死亡率の増加の間に考えらえる関連性に関する観察研究から得た最新の科学的根拠をまとめた解説的総説(narrative review)である。
2. また、この総説において著者らは、(1)無機リン酸塩の代謝に関するいくつかの考察、(2)ホルモンの恒常性に関与するホルモンのメカニズムに対する最新の洞察、(3)血管石灰化におけるリン酸塩の役割について考えられる説明、を示している。著者らは、食品添加物としてのリン酸塩の摂取(とりわけ加工食品及び調理済み(ready-to-eat)食品の喫食によるリン酸塩の摂取)が特に懸念されると報告している。
3. EFSAは、この公表された総説を評価し、当該論文に含まれている研究の非介入デザインによる固有の限界のため、血清リン酸塩濃度と観察された有害影響についての因果関係を推論することはできないと結論づけた。また、検証した科学的根拠からは、これらの観察研究で観察された心血管リスクの増加が、一般の食事に含まれる形態のリン又はリン酸塩含有添加物類の形態のリンの食事経由摂取量の違い及び血清リン酸塩濃度の違いに起因するものであるかどうか明らかではない。
4. 規則(EU) No 257/2010で定めているように、EFSAは2018年12月31日までに食品添加物用途のリン酸塩類を高い優先順で再評価する予定である。この再評価の枠組みの中で、関連性を有するすべての毒性学的知見が照合され、評価される予定である。食品中のリン酸塩類の使用濃度に関する知見の収集を意図した特定目的のデータ募集が、再評価の準備段階で行われる予定である。
 EFSAが評価した当該総説(Phosphate Additives in Food--a Health Risk)(DOI: 10.3238/arztebl.2012.0049)は、以下のURLから入手可能。
http://www.aerzteblatt.de/int/archive/article/119592
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3444.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。