食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03890630475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、牛結核病検査に干渉する病原体について意見書を公表
資料日付 2013年8月26日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は8月26日、牛結核病検査に干渉する病原体について食品総局(DGAL)から諮問を受けて2013年7月17日付けで提出した意見書(40ページ)を公表した。
 本意見書で取り上げた問題点は、「フランスにおける牛結核病検査で陰性又は陽性が現われるように干渉する牛の病原体又は医原性疾患の原因は何か及びどのような機序があるか」である。
 フランスは牛結核病の新たな感染源の出現に直面している。牛結核病の検査はフランスにおける感染を抑制するためには重要な点である。フランスでは複数の牛結核病検査法が用いられている。最も使用されている方法は、単回ツベルクリン皮内反応テスト(SIDT)と比較ツベルクリン皮内反応テスト(CIDT)である。何れの方法でも、過剰や過小の誤差が生じ、諮問書に拠れば、SIDTやCIDT検査をした牛で観察された陰性でない反応の約90%は、その後検査しても牛結核病の確定診断には至らず、結核抑制管理制度の大きな障害となっている。
 牛には様々な感染が起こりうるために、結核菌に対して清浄な牛に陽性又は偽陽性反応が出たり(過剰反応による偽反応)、又は牛結核病患畜に陰性反応が出る(反応不足による偽反応)など、結核検査結果に干渉が現われる。
 過剰反応による偽反応(偽陽性と疑陽性)は既に裏付けされており、罹患率が低いことを考慮すると、発生頻度が高い。過剰反応による偽反応は、フランスでは最も多い牛結核病体のウシ型結核菌(Mycobacterium bovis)と共通の抗原を有するM. avium subsp. paratuberculosis、アクチノマイセス属菌(Actinomyces spp.)、M. microtiの感染(又はワクチン接種)に由来するものである。
 反応不足による偽反応(偽陰性と疑陰性)も可能性がある。これは、ウイルスや細菌や寄生虫が原因(例えばウイルス、非結核性マイコバクテリウム、寄生虫(肝蛭)などに共感染)で牛結核病検査の反応低下を引き起こす、M. bovisに対する免疫反応修飾(modulation de la reponse immunitaire)によるものである。
 疑陽性及び疑陰性反応を定量化し、病因の調査を行うことが情報を取るために有益である。
 他方、環境要因も、干渉する病原体保有率に影響を有するので、将来の研究に考慮する必要がある。このように状況に依存するものなので、環境中に存在して干渉(陽性であれ陰性であれ)する病原体及び牛結核病の検査に作用するそれらの病原体の相互関係やその影響の多様性を考慮した新たなアプローチが求められる。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/sites/default/files/documents/SANT2012sa0208.pdf
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