食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03881370149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、フッ化物の食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年8月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月8日、フッ化物(fluoride)の食事摂取基準に関する科学的意見書(2013年7月11日採択、46ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、フッ化物の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)を算定した。フッ化物のDRVsは、食事以外の供給源を含むすべての供給源に由来するフッ化物の目安量(Adequate Intake: AI)(※訳注)として提示されている。
2. フッ化物は、必須栄養素ではない。したがって、必要な生理機能の遂行のための平均必要量(AR)を定めることはできない。それでも、NDAパネルは、食事経由のフッ化物にう蝕(訳注:虫歯)予防の有益な効果があるため、AIの設定が妥当であると考えた。このAIは、飲料水のフッ化物濃度とう蝕有病率との間に逆相関を示した疫学調査(1970年代以前に実施された)に基づいている。AIを定めるための根拠として、食事及び飲料水(歯のフッ素症リスクが最小になり、同時にう蝕予防の効果が最大になる濃度のフッ化物を含む)から、小児の平均フッ化物摂取量を推定することが選択された。
3. 比較的最近の研究は、米国の小児を対象とした1件の確証的な縦断的研究を除き、考慮に入れられなかった。その理由は、(1)食事経由のフッ化物の総摂取量に関する情報を提示していなかった、(2)フッ化物を含有する歯科衛生用品の使用により混同された可能性があった、(3)フッ化物摂取とう蝕リスクとの間の用量反応関係に基づいて結論を出すことができなかったためである。
4. すべての供給源(食事以外の供給源を含む)に由来するフッ化物のAIは、小児及び成人(妊婦及び授乳婦を含む)において0.05mg/kg体重/日である。妊婦及び授乳婦におけるAIは、妊娠及び授乳前の体重に基づいている。欧州の地域住民のフッ化物の全摂取量について信頼性及び代表性を有するデータは、利用可能ではない。
 ※訳注:目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3332.pdf
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