食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03870430475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、除草剤耐性遺伝子組換えセイヨウナタネMS8×RF3×GT73の認可申請について意見書を公表
資料日付 2013年7月29日
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分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は7月26日、欧州規則(EC)No.1829/2003に基づいて、除草剤耐性遺伝子組換えセイヨウナタネMS8×RF3×GT73の輸入、加工及び食品や飼料としての市場流通認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2013年5月2日付で提出した意見書を公表した(申請資料No.EFSA-BK-2009-75)。
 MS8×RF3×GT73遺伝子組換えセイヨウナタネは、3系統の遺伝子組換えセイヨウナタネを通常に交配して作出したものである。遺伝子改変の追加実施は行われていない。
 親系の1つ、遺伝子組換えセイヨウナタネGT73は、CP4EPSPS酵素とGOXv247酵素を発現する2つの遺伝子を対で導入したものである。この2つの酵素の発現により、異なる分子機序で、セイヨウナタネにグリホサート耐性を付与する。一つ目の酵素(CP4EPSPS)は、親和性に働きグリホサートに対する感受性をなくする形で、二つ目の酵素(GOXv247)は、グリホサートを分解して無毒化する。
 掛け合わせ品種セイヨウナタネMS8×RF3は、リボヌクレアーゼをコードするbarnase遺伝子を持つ雄性不稔性親系統(MS8)とリボヌクレアーゼの阻害酵素をコードするbarstar遺伝子によって稔性を回復させた親系統(RF3)を組み合わせたものである。
この形質転換は、核遺伝子雄性不稔系統(systeme de sterilite male nucleaire)及び稔性回復系統も作出し、セイヨウナタネの雑種交配(ハイブリッド)を得易くし、得られる雑種交配種に除草剤耐性を持たせることを目的としている。
 MS8又はRF3又はMS8×RF3の遺伝子組換えセイヨウナタネ及びGT73の遺伝子組換えセイヨウナタネはこの10年間、欧州規則EC No.1829/2003またはそれ以前の規則に基づいて、欧州連合(EU)域内市場流通認可申請が多数出されている。
 バイオテクノロジー専門作業部会(GT BIOT)は、複数の遺伝子を導入したセイヨウナタネMS8×RF3×GT73及びその副産物の安全性を結論付けるためには、申請書の幾つかのデータについて以下の4点の補足が必要であるとしている。
・セイヨウナタネMS8×RF3×GT73及び親系セイヨウナタネを、除草剤(グリホサート及びグリホシネート)を散布及び散布せずに3か所の圃場で3シーズン栽培したサンプルにおける導入遺伝子の発現分析データ
・欧州食品安全機関(EFSA)の現行の勧告に適合する統計分析に基づいて、野外で栽培したセイヨウナタネのサンプルを用いて、経済協力開発機構(OECD)の資料の成分表を全て記載できるような成分組成の比較分析
・90日間毒性試験がないので、発現したたん白質間の相互作用による潜在的なリスクがないことを裏付けるデータ
・異なった形質を持つ組換え品種を掛け合わせた(GM stacked event/empile)遺伝子組換えMS×RF3×GT73セイヨウナタネの副産物を使った、成分組成比較分析データを補完するための飼養試験データ(etude d’alimentarite)
 よって、ANSESは除草剤耐性遺伝子組換えセイヨウナタネMS8×RF3×GT73の認可申請について否定的意見を付した。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/sites/default/files/documents/BIOT2013sa0028.pdf
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