食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03870260470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、北欧4か国におけるA型肝炎ウイルス集団感染の疫学情報を更新
資料日付 2013年8月6日
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分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は8月6日、北欧4か国におけるA型肝炎ウイルス集団感染の疫学情報を更新した。
 2013年8月6日までに、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの公衆衛生機関は、2012年10月1日以降に自国で発生したA型肝炎ウイルス(HAV)集団感染に関連する106人の患者を報告した。内訳は、確定症例が64人、ほぼ確実例が42人である。
 ECDCと欧州食品安全機関(EFSA)が4月15日に緊急アウトブレイク合同評価書を公表した後に、欧州の症例定義が変更された。現在の症例定義では、ほぼ確実例は、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの居住者で、2012年10月1日以降に発症し、発症前の2~6週間に西欧以外に渡航歴がなく、既知のHAV感染リスク要因がないこと、と定義されている。確定症例は、HAV遺伝子亜型IB型で当該集団感染で特定された2つの近縁の塩基配列の1つと相同の配列である株に感染したほぼ確実例、と定義されている。
 デンマークで68人(確定38人)、フィンランド14人(確定7人)、ノルウェー7人(確定6人)、スウェーデン17人(確定13人)の報告があり、年齢の中央値は23歳(2~76歳)、61%(65人)が女性である。
 疫学調査から、症例は対照群に比べて冷凍ベリー類をよく摂取していたことがわかった。デンマークでの購入履歴調査の結果、北アフリカから輸入された冷凍イチゴが北欧4か国に流通しており、これが感染媒介物である可能性が最も高かった。当初、4か国では、冷凍ベリー類を摂取するときにはまず加熱するように勧告していたが、5月30日にデンマーク、ノルウェー、スウェーデンの流通業者が関連食品を市場から回収した。
 発症時期及び発生国別の報告症例数は、先月急激に減少した。ただ、感染関与媒介物は保存期間が長く、家庭の冷凍庫に数か月置かれることもあることから、最近の患者(の減少)は関与食品の消費が遅れているか気付かずにいることによるかもしれない。
 ECDCは今後も発生国の事件を監視し続ける。4月15日付けの緊急リスク評価書にある推奨事項に変更はない。他の3件の食品由来HAV関連集団感染は、イタリア及びアイルランド、エジプトへの欧州の旅行者、並びに米国で同時に調査が進行しているが、現在のところ、これらの集団感染に共通する関連性を示す証拠はない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.ecdc.europa.eu/en/press/news/Lists/News/ECDC_DispForm.aspx?List=32e43ee8%2De230%2D4424%2Da783%2D85742124029a&ID=964&RootFolder=%2Fen%2Fpress%2Fnews%2FLists%2FNews
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