食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03860880475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、銅汚染した飼料を給餌された仔めん羊の肉及び内臓の衛生品質について意見書を公表
資料日付 2013年7月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は7月8日、銅(Cu)汚染した飼料を給餌された仔めん羊の肉及び内臓の衛生品質について食品総局(DGAL)から諮問を受けて2013年6月12日付で提出した意見書を公表した。
 オート・ヴィエンヌ県で、テクセル(Texel:オランダ原産の肉用種・頭部、四肢は白く、羊毛もない)の雑種の仔めん羊が生後1か月半から7か月齢まで母乳や牧草の他に、乾燥重量(DM)で20mg/kgのCuを含む補助飼料を給餌されていた。この飼料には「反すう動物用茎葉飼料の補助飼料」と表示してあり、特に対象動物にめん羊やCu含有量の表示はなかった。
 8月の初め頃から、この160頭の仔めん羊群に黄疸、暗色尿、体重減少、緑色便の下痢の後に死亡などの臨床症状が出現した。緑色便の下痢はこれらの仔めん羊の1/3で観察された。母乳量が少なく飼料を多く摂取した仔めん羊は、より鮮明な臨床症状を呈した。
 2012年8月29日に、仔めん羊(死亡めん羊の肝臓及び病気のめん羊の血清)についてCuに関する分析試験が実施され、同様に摂取した人工飼料(Cu含有量20mg/kgDM)の当該ロットについても分析試験が行われた。分析検査結果は肝臓(1
,970mg/kgDM)及び血清(5.16mg/L)で異常に高い値を示すものであった(Puls、1994)。
 2012年8月末に当該補助飼料の給餌を中止した後は、臨床症状は次第に薄れていったが、「通常の」下痢及び死亡が依然として観察された。2012年11月20日までに、この仔めん羊群の合計死亡頭数は23頭に達した。
 高用量のCuに経口暴露(飼料経由)しためん羊の薬物動態学(吸収、代謝、蓄積、排せつ)の文献調査に基づき、動物性食品(Cuを含有する)を喫食した、Cuに対する感受性が高い集団(ウイルソン病患者)を含む消費者の健康リスク評価をすることがANSESに要請された。
 食品物理的化学的リスク評価専門委員会(CES ERCA)は、結論として、衛生当局による仔めん羊の生前検査で健康状態を確認することを、と畜場への仔めん羊の受け入れの条件とした。
 Cu汚染された仔めん羊群中の無症候の仔めん羊に関して、CES ERCAは、現在所有するデータから、以下のように考える。
・筋肉部分を摂取しても(ウイルソン病患者も含み)消費者の健康リスクを生じるものではない。
・内臓部分の摂取によるリスクは評価できなかった。ただし、CES ERCAは、第2回トータルダイエットスタディ(EAT2)では、成人の2.6%及び子供の0.8%はCuの安全限界値(limite de securite)5mg/日(欧州委員会食品科学委員会(SCF)、2006年設定)を超える暴露をしていると指摘した。更に、EAT2の結果は、内臓部分は消費者のCu暴露に大きく寄与していることを指摘した。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/sites/default/files/documents/ERCA2012sa0270.pdf
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