食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03860480342
タイトル フランス農業・水産省、牛結核病は消費者の健康リスクではないと発表
資料日付 2013年7月12日
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概要(記事)  フランス農業・水産省は7月12日、牛結核病は消費者の健康リスクではないと発表した。
 この数日間、報道機関が牛結核菌に汚染された英国産牛肉について報道している。フランスでは一部の地域を除いて牛結核病はもはや存在しないが、英仏海峡の向こう側(英国)ではよく発生しており、野生のアナグマが感染媒介している。
1.牛結核病とは ?
 牛結核病とは動物の細菌感染症である。牛結核病の原因菌はヒト型結核菌とは異なるものである。しかし、牛型結核菌は稀にヒトに感染する(人獣共通感染症の特徴)ことがある。英国では毎年約50
,000頭の牛が感染していることが確認されている。英国、特にコーンウォールではアナグマが牛の飼育場の主な汚染源となっているとみられる。
[付加情報:フランスは牛結核病清浄国]
 1950年代には牛群の1/4が牛結核病に感染していた。
 今日、フランスは公式に牛結核病の清浄国として認められている。この清浄国ステータスは、生体牛を輸出できるので、畜産業者にとって非常に重要である。毎年150万頭以上の国産牛がイタリア、スペイン、マグレブ諸国(北アフリカのチュニジア、アルジェリア、モロッコなど)に輸出されている。
2.衛生当局が実施した予防策は ?
 欧州連合(EU)の規則では、飼養場及びと畜場での牛結核病のサーベイランスを義務付けている。したがって、EU加盟国のから委託を受けた獣医師によって飼養場における検査が実施され、又と畜場では常駐の衛生当局の係官によって食肉用の家畜の検査が行われている。
 飼養場でツベルクリン反応陽性が出た動物は、他の動物とは別に、と畜される。次いで、獣医師により、より徹底した死後検査が実施される。この検査で牛結核病の病変がなければ、と体は販売に回すことができる。もし病変が明白かつ局在であれば、筋肉部分には結核菌は存在しないので、その患部を除去することで、と体のその他の部位はフードチェーンに入れることができる。
 もし病変部が拡散しているならば、筋肉や臓器が結核菌に汚染されているリスクがあるので、と体全部を消費用から除外し、化製場に送る。これらのいわゆる「開放性結核」の病変には感染性があるといわれている。
3.牛結核病感染動物由来の肉を食べた場合のリスクは何か ?
 「牛肉を食べてヒトが牛結核病に感染したことが確認されたことはない」とJean-Luc Angot食品総局(DGAL)次長は説明した。ただし、長期間、牛結核病患畜と直接接触したヒトに経気道感染する可能性はある。「患畜との繰り返し接触が原因なので、この疾病は畜産従業員や獣医師の職業病と考えられている」とJean-Luc Angotは付け加えた。
 肉よりも、乳による感染の問題がしばしば取り上げられる。実際に、もし乳牛が牛結核病に感染していたなら、その乳は結核菌の媒介となりうる。乳の低温殺菌や高温殺菌でこのリスクを取除くことができる。感染群では、生乳の特別な管理・検査が実施されている。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス農漁業省
情報源(報道) フランス農業・水産省
URL http://alimentation.gouv.fr/tuberculose-bovine
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