食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03860270149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬の毒性学的プロファイルに基づき累積評価グループに含める農薬の特定に関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年7月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月12日、農薬の毒性学的プロファイルに基づき累積評価グループに含める農薬の特定に関する科学的意見書(2013年6月19日公表容認、131ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAは、農薬の毒性学的プロファイルに基づき累積評価グループ(CAGs)に含める農薬の特定に関する意見書を作成するよう「植物保護製剤及びそれらの残留物に関する科学パネル」(PPRパネル)に依頼した。PPRパネルは2008年、農薬の累積評価のための既存方法の適合性に関する意見書を採択し、段階的手法が提案された。この段階的手法は、2009年に、トリアゾール(triazole)系農薬の選択したグループに適用された。
2. 本意見書は、農薬の現象学的影響に基づくグルーピング方法を提案し、また、甲状腺及び神経系のCAGsを提示する。この手法は、影響をもたらす根底にある生化学的事象が不明の場合でも、適用することができ、また、欧州におけるすべての農薬の認可を裏付ける評価報告書素案(Draft Assessment Reports: DARs)の標準化した徹底的な検証及び欧州委員会(EC)の勧告に基づいている。
3. 神経毒性の特徴を示す農薬有効成分は、神経系の運動神経、感覚神経及び自律神経の各区分に対する急性影響並びに神経化学的な評価項目のCAGsに振り分けられた。神経系の同じ区分へのすべての影響/神経化学的な同じ評価項目へのすべての影響、及び同じ神経病理学的なすべての影響にわたって、慢性影響が照合された。甲状腺系に対して悪影響を有する有効成分は、C細胞/カルシトニン系への影響、又はろ胞細胞/T3(訳注:甲状腺ホルモンのトリヨードチロニン(triiodothyronine))/T4(訳注:甲状腺ホルモンのチロキシン(thyroxine))系への影響のCAGsに振り分けられた。
4. PPRパネルは、(1)結果として生じるグループには多くの農薬が含まれ、(2)個別の農薬が複数のグループに出てくる可能性があり、したがって、累積リスク評価(CRA)を行うためのデータ入力はかなりの規模になることに留意する。多数の農薬を含むCAGsもあるが、CAGの規模そのものから累積リスクの兆候を推測することは、ほとんどできない。PPRパネルは、この方法をすべての主要な臓器/器官に実施することを推奨するが、用いる手法については、農薬に特異的なものであると考えることが望ましい。
5. 附属資料
(1) 附属資料B.1.神経毒性のデータ収集(RIVM)
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3293ax1.xls
(2) 附属資料B.2. 神経毒性のデータ収集(EFSA)
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3293ax2.xls
(3) 附属資料F.1. 甲状腺毒性のデータ収集(EFSAパート1)
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3293ax3.xls
(4) 附属資料F.2. 甲状腺毒性のデータ収集(EFSAパート2)
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3293ax4.xls

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.15/2013(2013.07.24)P6~7
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3293.pdf
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