食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03850390149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、イタリア及びアイルランドにおけるA型肝炎ウイルス集団感染に関する緊急リスク評価書を更新
資料日付 2013年7月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は7月10日、イタリア及びアイルランドにおけるA型肝炎ウイルス(HAV)集団感染に関する緊急リスク評価書を更新した(10ページ)。概要は以下のとおり。
 2013年1月1日以降、ドイツ、オランダ、ポーランドで15人のHAV感染症確認症例が報告された。全員に北イタリアのトレント及びボルツァーノ自治県を暴露期間に旅行した経歴があった。イタリアでは同時期に、トレント県及び全国的にHAV感染者が急増していた。2013年の最初の6か月間に、イタリアでは200人を超える患者が出ており、これは過去3年間の同時期の患者数の平均を上回るものであった。この人数の増加は今回の集団A型肝炎に関連しているといえる。
 最近になって、アイルランドの3症例からの分離株が、イタリアの集団A型肝炎株と相同性を示す塩基配列であることが確認されたが、これらの患者はイタリアへの渡航歴も、他のHAV感染者に接触したこともなく、アイルランドで4月に発症した。イタリアとアイルランドで患者が発生したことによって、最低限この2か国で流通していた同一の汚染媒体に感染者は暴露していたことが示唆された。
 疫学的、微生物学的及び環境調査から、冷凍ミックスベリーが集団感染の感染媒体である可能性が極めて高いとされた。
 冷凍食品は品質保持期間が長いことから、原因とみられる食品の回収がなされても、イタリア、また恐らくアイルランドでは患者がさらに増えるとみられる。ECDCは加盟国に向けて、イタリアの集団感染株に関連するHAV症例の増加に注意するよう、全ての新規症例をEPIS-FWD※に報告するよう、一般的な感染患者定義と最近の患者への聞き取り調査用質問表を用いるよう、また、イタリアの集団感染との関連性を明らかにするためにウイルス検体のサブセットの配列決定をするように促した。
 この他に、2件の北欧4か国及びエジプトからの帰国者でのHAV関連集団感染に関する調査が同時に進められている。第3番目の食品由来HAV関連集団感染が米国で調査されている。現時点では、これらの集団感染の間に共通する証拠は出ていない。
 当該リスク評価書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/459e.pdf
※EPIS-FWD(Epidemic Intelligence Information System for food- and waterborne diseases):食品及び水媒介疾病に関する欧州疫学情報共有システム
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA、欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/459e.htm
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