食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03850010314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中の過塩素酸塩のリスク評価に関する提言を公表
資料日付 2013年6月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月6日、食品中の過塩素酸塩のリスク評価に関する提言(2013年6月6日付け意見書No.015/2013)を公表した。概要は以下のとおり。
 当局による食品管理による監視により、果実及び野菜から過塩素酸塩が検出された。
 過塩素酸塩は現在、農薬及び殺虫剤有効成分として認可・登録されていない。食品の汚染経路は明らかになっていない。
 当該物質の食品中の残留基準値は設定されていない。市販されている食品により消費者に対して健康影響がもたらされる可能性はない。
 BfRは、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)の暫定最大耐容一日摂取量(PMTDI)の0.01mg/kg体重を、急性参照用量(ARfD)として用いることを推奨する。データベースの不確実性が高いことから、感受性の高い集団を十分保護するために、欧州食品安全機関(EFSA)の残留農薬摂取量の算出モデル(PRIMo)の変動係数(variability factor)及び摂取データシート上にARfDとして用いることを推奨する。
 BfRは、さらなるデータ分析を行い、当該物質の発生由来及び有害性に関する情報を入手次第、詳細な提言の作成に取り組む。
 当該意見書は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/343/empfehlung-des-bfr-zur-gesundheitlichen-bewertung-von-perchlorat-rueckstaenden-in-lebensmitteln.pdf
 北ドイツ放送(NDR)が消費者情報番組「Markt」(訳注:6月17日20時15分放送)の中で過塩素酸塩による食品汚染を取り上げ、17種類の食品に関して過塩素酸塩検査を行ったことを受け、BfRは、NDRが収集したデータに基づき、当該物質に汚染された食品の摂取による消費者に対して考えられる健康影響について初めて検討した。しかし、BfRは、データの収集方法及び測定値の有意性及び有効性については不明であるとしている。
 BfRは当該食品に含まれていた過塩素酸塩量の評価を行った。3検体について、現在の知見の範囲では、当該物質を高濃度で一時的に摂取した場合、懸念される影響がもたらされる可能性があるとの暫定的な提言を行った。ヨウ素吸収阻害を引き起し、甲状腺疾患患者、ヨウ素欠乏症の成人並びに新生児及び幼児において甲状腺ホルモンの分泌量の不安定化につながる可能性がある。
 NDRによると、過塩素酸塩を高濃度で含んでいたのは、葉菜類(0.937㎎/kg)、スイカ(0.18㎎/kg)及びズッキーニ(0.371mg/kg)であった。
 北ドイツ放送(NDR)の番組の詳細は以下のURLから入手可能。
http://www.ndr.de/ratgeber/verbraucher/lebensmittel/perchlorat101.html

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.14/2013(2013.07.10)P13~14
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/de/perchlorat_in_lebensmitteln-187161.html
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