食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03840510363
タイトル 台湾行政院衛生署疾病管制局、呼吸器疾患の患者からインフルエンザH6N1ウイルスが検出された旨公表
資料日付 2013年6月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  台湾行政院衛生署疾病管制局は6月21日、呼吸器疾患の患者からインフルエンザH6N1ウイルスが検出された旨公表した。患者は既に完治している。概要は以下のとおり。
 同局は5月20日、台湾中部に住む20歳の軽い肺炎患者の呼吸器検体から亜型が判別できないA型インフルエンザウイルスが分離されたとの報告を某医療機関から受けた。同局が更なる検査を行ったところ、遺伝子配列はインフルエンザH6N1ウイルスであった。調査の結果、濃厚接触者36人のうち、4人にインフルエンザ様症状が見られたが、いずれもインフルエンザH6N1ウイルスへの感染は確認されなかった。同局は引き続きモニタリングを強化している。
 同局によると、女性は朝食を提供する店舗で働き、渡航歴や鳥類との接触歴もなかった。5月5日に発熱、咳、頭痛、筋肉痛等の症状を訴えた。発熱が続き呼吸が荒くなったため8日早朝に医療機関を受診、入院治療を受けた。X線検査により軽い肺炎であることが示されたが、インフルエンザの抗ウイルス剤の投与により症状が改善し、11日に退院、現在は回復している。5月7日に患者から採取した呼吸器検体からH6N1ウイルスが分離された。5月24日、患者の血清中のインフルエンザH6N1ウイルスHI抗体価は1.20、6月8日に採取した血清は1.40だった。農政当局は患者の自宅から半径1km以内にある2か所の家きん場の家きんから検体を採取し検査したが、いずれも鳥インフルエンザH6N1ウイルスは検出されなかった。
 同局は1999年から、法定伝染病(インフルエンザ合併症)患者のモニタリング検査のほか、地域社会におけるインフルエンザ患者及び原因不明の肺炎入院患者を対象にインフルエンザウイルス検査を日常的に行っている。検体は毎年1~2万件に上り、これまで25万件を超えている。鑑定・分離されたインフルエンザウイルスは86
,000株であるが、今年輸入症例として検出された鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスを除き、これまでヒト検体中からH6N1も含めH1亜型及びH3亜型以外のA型インフルエンザウイルスは検出されたことはなかった。
 農政当局と関連の医学・獣医専門家が招集され、検討した結果、本件は軽い肺炎の散発症例であり、ヒトからヒトへの感染を示す証拠はないと判断された。衛生及び農政当局は引き続きヒト、鳥類、及び環境のモニタリングを強化していく。
 H6N1ウイルスは家きんの間で広く存在する低病原性鳥インフルエンザウイルスで、ヒトへの感染例はこれまで世界で確認されたことがない。今回、患者から分離されたインフルエンザウイルスの塩基配列は鳥由来であることが示されており、本土における家きんのH6N1ウイルス株と最も近く、タミフル及びリレンザ等の抗ウイルス剤に感受性があった。
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院衛生署疾病管制局
情報源(報道) 台湾行政院衛生署
URL http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&level_no=1&doc_no=88713
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