食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03840030469
タイトル フランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)、蒸留酒の有害物質検査結果報告を公表
資料日付 2013年6月26日
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概要(記事)  フランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)は6月25日、蒸留酒の有害物質検査結果報告を公表した。
 2010年から毎年DGCCRFは、蒸留酒の有害物質含有率の検査を実施し、果実(核果)から作る蒸留酒のカルバミン酸エチルの変化をモニタリングしている。この調査のパイロット調査計画事業はDGCCRFの広域ワイン調査捜査局(BIEV)が実施した。
[カルバミン酸エチル]
 欧州委員会(EC)の勧告で、果実(核果)から作る蒸留酒のカルバミン酸エチル含有量の上限目標値を 1mg/Lに設定している。
 この目的を達成するために適切な対策を確認するべく、DGCCRFは幾つかのアルコール飲料(キルシュ、プラム、ミラベル、アプリコット(杏)など)をサンプリングし、分析に出し、次いでこれらのデータを欧州食品安全機関(EFSA)に提出した。
[評価確認事項]
 主な違反は、表示のアルコール度数(TAV)と実際のTAVが異なることである(前回の検査で違反率39.7%であったが、今回は8%であった)。アルコール飲料工業連合会に通知キャンペーンを実施し、連合会が中小の酒造所に周知したことを受けて、この改善が見られた。
 2010年以前の核果蒸留酒のシアン化水素酸の規制値は10mg/Lで、それ以降は7mg/Lと厳しくなっている。この基準値を超えると、製品は不適合でリコールされる。酒造所は意識してシアン化水素酸汚染レベルを下げるようになった。
  2009年の基準値は10mg/Lで製品の不適合率は17%であったものが、2011年は基準値が7mg/Lと厳しくなったにもかかわらず製品不適合率は3%に下がった。
 カルバミン酸エチルによる汚染については、分析したサンプルの半数以上が勧告された値の1mg/Lを超えていた。
[次の対策]
 酒造所はカルバミン酸エチルが繰り返して超過していることを認識しているが、このカルバミン酸エチル含有量を管理しきれていないことが問題である。その理由としては以下のことが考えられる。
・核果蒸留酒の味覚は果実の核に含まれる化合物に関係しており、カルバミン酸エチルは分解による誘導体/生成物である
・地理表示(原産地統制名称/原産地保護名称など)に関する規定で製法を定めているが、これが、あるものについては、EU勧告の規定と異なることがある
・勧告の製法によって必ずしもカルバミン酸エチル含有量が減らない
 加えて、多くの酒造所が代々伝わるノウハウを遵守し、生産量が少ないこともある。
 この状況を改善するために酒造連合内で酒造所の再編(蒸留酒組合)を実施し、2012年7月に緊密な協力体制を立ち上げ、コルマール葡萄研究所(l’Institut de la vigne de Colmar)の協力を得て蒸留酒の味覚を保ちつつ、有害物質の含有量を低減するための新たなパラメータを設定した。2014年にこの結果が出る。
 EC勧告を適用したことによって得られた結果に照らし、EU加盟国はEC勧告の値が適切であったか否かを検討することになる。
 フランスでは27県にわたる85か所の酒造所から98のサンプルを採取して分析した結果、勧告値に適合するものが13件あった。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)
情報源(報道) フランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)
URL http://www.economie.gouv.fr/dgccrf/boissons-spiritueuses-recherche-des-substances-indesirables
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