食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03810950475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、バチルスサブチルスナットー由来のビタミンK2を含むオイルを新開発食品及び新開発食品成分(NI)として認可することについて意見書を公表
資料日付 2013年5月17日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は5月7日、バチルスサブチルスナットー由来のビタミンK2を含むオイルを新開発食品及び新開発食品成分(NI)として市場に流通させる認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問をうけて2013年1月30日付けで提出した意見書を公表した。
 フランスのビタミンKの推奨量は、新生児及び子供には10μg/日、青少年には(16~19歳)には65μg/日、成人には45μg/日及び75歳以上の高齢者には70μg/日である(ANSESの前身の旧フランス食品衛生安全庁(旧AFSSA)、2001年)。
 申請者は、飲料、シリアル、シリアル製品、乳製品、油脂、油、パスタ類、米、その他のシリアル類などの食品1食分の摂取量に10μg相当を強化することを推奨している。申請書類に記載されている、EFSAの報告書に基づく暴露量のシミュレーションでは、これらの食品それぞれについて、ビタミンKの日常的な摂取量が40~909μgと変動する。したがって、申請書類で提出されている要素では、食品への栄養強化のビタミンK2の摂取量をシミュレーションすることはできない。更に、申請者が乳児用調製粉乳や子供用食品は栄養強化しないとしているが、どの消費者集団を対象とするかは明らかにしていない。
 また、以前のANSESの意見書(2008年の旧AFSSA及び2012年のANSESの意見書)で「一般集団について安全限界値を設定することができなくとも、抗血液凝固治療を受けている患者が、通常の食品にビタミンKを栄養強化することには非常に慎重でなければならない。」としていたことを指摘しなければならない。AFSSAは、通常食品のビタミンKの栄養強化については否定的意見を付している(AFSSA、2008年)。
 当該NIをサプリメントに使用することについては、申請者は、成人の摂取量を約25μg/日としている。フランスでは、サプリメント製造に使用することができる栄養素に関する2006年5月9日付け省令で、ビタミンKを1日当たりの最大用量を25μgまで使用を認めている。したがって、申請者が提案する用量は、抗ビタミンK剤を服用している集団を考慮してサプリメントに認められた最大用量に対応するものである。
 提出された要素に基づいて、栄養専門委員会(CES NUT)は、当該製品の消費量が抗ビタミンK剤を投与されている抗凝血治療を受けている患者についてサプリメントや栄養強化食品で供給する一日最大用量の25μgを超過する懸念がないことを保証することができないと考えられる(AFSSA、2008年)。対象集団及び想定摂取期間に関するより詳細な情報が必要である。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/sites/default/files/documents/NUT2012sa0183.pdf
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