食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03810030149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)は、フェノールの毒性学的評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年5月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月30日、フェノールの毒性学的評価に関する科学的意見書(全44ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAは、フェノールの耐容一日摂取量(TDI)の1.5mg/kg体重/日が、フェノールの経口投与試験におけるいくつかの血液及び免疫毒性作用と関連していると報告されたものと同じ用量範囲であるため、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)によりTDIを再評価するよう要請された。EFSAの「食品接触材料、酵素、香料及び加工助剤に関する科学パネル」(CEFパネル)は、主に経口暴露による利用可能な毒性学的試験を包括的に再検討した。
 CEFの専門家は、検討した試験の制限及び他の試験のフェノールにより誘導された免疫毒性作用の確証の欠如から、新しいフェノールのTDIの基礎となる適切な評価項目として免疫毒性を検討しなかった。CEFパネルは、2つの最も強固な毒性試験として、強制的な経口投与の発生毒性試験及び2世代にわたる経口の生殖毒性試験で、ベンチマーク用量(BMD)手法でそれらの用量反応分析を行い検討した。BMDLで示されるBMDの95%信頼限界下限値を参照値として用いた。健康についての指針値の算出のための最も低い参照値として、妊娠6日目から16日目まで、強制的に経口暴露したラットの発生毒性試験から、母体の体重増加量の低下が生じるBMDL10の52mg/kg体重/日がもたらされた。CEFパネルは、このBMDL10の値に、種間の差及び種内の個体差のための標準的な不確実係数である100を適用し、フェノールのTDIを0.5mg/kg体重/日に設定した。
 CEFパネルは、キノン及びヒドロキシキノン類といったフェノールの酸化物に関連したハザードについては評価しなかった。したがって、このTDIはフェノールのみに適用される。香料、くん液、伝統的なくん製食品、床用ワックス、化粧品及び消毒剤などの食品接触材料以外に由来するフェノールの暴露の存在の可能性がある。欧州委員会(EC)が、食品接触材料中のフェノールの制限を設定する場合には、それら全ての暴露源に留意することを望む。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.10/2013(2013.05.15)P9-10
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3189.htm
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